イスラム諸国の恋愛物語~彼は運命の人~
名前 古舘 千春
出身 静岡
職業 高校二年生
性格 あきっぽい。
趣味・特技 バレエ 英語
高校の交換留学でマレーシアに行くことになった。
マレーシアに行く前に先生からマレーシアがどんな国なのか。こんな時はどうするのかという説明などを受けた。
「マレーシアは国教がイスラムです。多民族国家で沢山の人種がいます。日本とは結構違うかも知れません。でもマレーシアは日本人にはとてもいい国なんですよ」こんな話が一時間ほどあった。
マレーシアの説明があったおかげで、マレーシアに来て困ることはなかった。
首都、クアラルンプール(KL)に来て、一か月がたった。住まいは学校の寮。
私は学校で好きな人ができた。同じクラスのフセイン。彼は浅黒くてかっこいい。
好きだけど。告白する気はない。だって…彼はムスリムだから。ムスリムは交際がだめでしょ。
だから付き合うとかできないし。この歳で結婚を考えるの?ムリムリ。しかも異国で。
授業が終わり寮に帰る途中、「まって!」
振り返るとフセインだった。
「君に話があるんだ。」フセインはつづける。「君の事が好きなんだ。僕はムスリムだから付き合うとか友達とかそんな関係はないけど将来、結婚を考えてる。君の考えを聞かせてほしい。」
なんてストレートな告白だろう。タメの男子なんかこんなこと絶対言わない。彼がムスリムだから結婚の話になるんだろう。千春は自分の素直な気持ちを伝えると彼は浅黒い肌を赤くして笑った。
かわいい。千春は心のうちでつぶやいた。
そなことから、三か月―。日本に帰国する日がやってきた。
空港で皆とお別れした。千春にとってこの三カ月はとても短く楽しいひと時に思えた。
飛行機の窓から外をみる。またここに来よう、彼に会いに。そう自分に言い聞かせた。
作品名:イスラム諸国の恋愛物語~彼は運命の人~ 作家名:ナディラ・ジャンマーレ