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彼と幽霊 6話

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前回のあらすじ
私の名前は、神崎 黒恵
幽霊です…
能力は壁をすり抜ける事と物に触れる事が出来ます。幽と買い物に行き、一緒に夕食もとり、夜は同じ部屋でお互いに眠りにつきました。


「幽~起きて!起きてよ!!」
私は、黒恵に起こされた。「……どうかしたのか…黒恵?」
黒恵に聞いた。
「今、8時30だよ?学校…大丈夫?」
(何!?)
私は、跳ね起き時計を見た。確かに朝の8時30を指している。
「しまった…寝過ごしたか!」
私は、急いで着替え、学校に行こうとすると…
「幽~私のご飯は~」
「自分で作ってくれ!!」
「は~い」
黒恵には悪いが今日ばかりは仕方ない。
私は、急いで学校に向かった。


自転車を全力で走らせて、何とか学校にたどり着いた、息が切れ、机に倒れ込む。(間に合ったか…)
ホームルームまでにはギリギリ間に合った。
ホームルーム終了後、弓がこっちに来た。
「幽~今日はどうかしたの?珍しくギリギリだったね。」
「今日は寝過ごしてな」
弓と適当に話をして、昼休みにパンとジュースを買い屋上で弓と一緒に食べていた。
「幽が寝過ごす何て…今日は何か起きるかもね。」
「それは遠慮したいな…」これ以上疲れたくないからな。
しかし、寝過ごすとは……完全に遅刻する所だった。黒恵に助けられたな。
「ねぇ、幽~確か一人暮らしだよね?」
「そうだけど…それがどうした?」
(いや、一人か?幽霊って含めんのかな)
弓は黙って、少し考えているようだ。
私は、その間に昼食を済ませる。
「ねぇ…」
「何だ?」
「良かったら、毎回朝起こしに行ってあげようか?」「ありがとな、気持ちだけ受け取っとく。」
ホントは助かるんだけど、流石に人様に迷惑をかける訳にはいかない。
「そろそろ昼休み終わるね~」
もうそんな時間か…
私達は、教室に帰った。


放課後、私は掃除当番で残っていた。
「ふぅ…やっと終わった」私は、1人で掃除当番をしていたので時間がかかったもう1人の当番は弓だ。
弓は「用事があるから」と言って帰ってしまった。
今度は一緒にやってほしい1人でこの範囲はキツイからな…

家に帰ると黒恵が…倒れていた。
何があった!?
「黒恵!!おい、黒恵!!」
私は、黒恵の名前を呼ぶ。「あぁ…お帰り…」
「何があった?」
「えっと…ね…お腹が空いて動けない…」
私は、脱力した。この状態は朝も昼も食べてないのだろう。
やっぱり、黒恵にはご飯を作って置いておけばよかったな…
「今から、夕飯作るから待っててくれ…」
「うん…」パタッ
黒恵は力なく倒れる
こうして、私の1日は朝から晩まで忙しく終わりを告げる。
作品名:彼と幽霊 6話 作家名:ざぶ