小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

俺とみこの日常 8話

INDEX|10ページ/12ページ|

次のページ前のページ
 

下に降りたあたしはまず、事態を確認しようと、そーくんに話を聞く。
すると、想像もしていなかった事が。
「まりちゃんが、明後日まで、うちに泊まるってさ」
「…なんで?」
「まりちゃんの親が仕事で忙しいらしくてね」
「親の許可は?」
「今さっきとれた。『川島さん家ならいい』ってさ」
何?『ならいい』って何?
「蒼大さん、2日間お邪魔します」
「気にしなくていいよ」
まりちゃんは、何か思い出したように、そうだ。と言うと、そーくんと一緒に隣の部屋へ行った。
なんだか気になる。のぞいて見ようかな…。
ドアに近づいた時。
ガチャ
ドン!
不意にドアが開いて、頭をぶつけてしまった。
ドアを開けたのは…そーくんだ。
話し終わるの早すぎでしょ…。
「みこ、スマン!」
「みこ?なんでこんなとこに?まさか覗き?」
「ち、違うよ?」
声が裏返ってしまった。嘘つけないって不便だなぁ。
「というわけです。気を付けてくださいね?」
「あ、ああ、うん」
『うん』の一言を聞き終えると、まりちゃんはどこかへ行ってしまった。
「ねえ?そーくん。何の話してたの?」
「…みこには関係ない事、だ」
なるほど…ってことは優美ちゃん関連ね。
多分、『優美は私の事も好きです』とかいった感じの内容だろう。
「ってか、優美ちゃんは?」
そう言えば、さっきから優美ちゃんの姿が見えない。
ジャー
ん?水の音…?っていうか…。
「まさか風呂掃除してたのか…?」
「みこちゃーーん!!まりちゃーーん!!お風呂一緒にはいろーー!!」
「「嫌だーー!!」」
おお、同じ意見だ。…当たり前か。
っていうかまだお湯溜まってないし。
「じゃ、みこ。俺と一緒に入るか?」
そーくんがにやけながら聞いてくる。一瞬にして頬が赤くなりかける。それをひたすら抑えていると、
「ははっ、冗談だよ」
と言ってくる。当たり前だ。冗談じゃなかったら…。そう、余計な事を考えていると、またしても頬が赤くなる。
そこで初めて気がついた。
そーくんが、まっすぐにあたしの顔を見ている。
なんで?そう思いながらも、見つめられているからか、さらに頬が赤くなる。
「…どうした?顔、真っ赤だぞ?」
そう言うそーくんの顔も少し赤い。
「気にしないで!」
そう言って逃げた。
そーくん、どうしたんだろ?
…変な病気にでもかかったかな?
作品名:俺とみこの日常 8話 作家名:ざぶ