世界の果て
1人の少年の終わりの始まりを描いた物語――――――
ここは、コロコ村。小さな村で、村民も7人ほど。
コロコ村の少年”カイ”は、1人外で鍛錬に励んでいた。
カイは現在12歳。4歳のころに、王の城の護衛をしている
父に、この村に預けられた。母は、生まれたと同時に死んだ。
現在は、家族のいないこの村で、村長と仲良く暮らしている。
そんなカイは、毎日剣や弓矢の鍛錬に励んでいた。
毎朝早く起きて、一人でやっている。
村長は、そんなカイをいつも温かい目で見守ってくれている。
この村から村長がいなくなれば、笑顔も消えるだろう。
ある日、カイはいつものように朝早くから剣の鍛錬に励んでいた。
その日は、いつもより空が暗く、雨が降ってもおかしくないような空だった。
「はっ!セイッ!ヤァッ!」
カイは掛け声をあげながら、手作りのカカシを木刀でたたく。
「ふぅ~少し休憩しよう。」
カイは、疲れて少し座った。そして近くの川に歩み寄り水を飲んだ。
口元を袖で拭いて再び座りだした。いつもなら鳥が心地よさそうに飛んでいる朝だが、
今日は鳥がほとんど飛んでいない。いったいどうしたのだろうか?
そんなことを思っていると、大きな鳥が空を横切った。
「あれって・・・怪鳥・・・」
空を横切ったのは、怪鳥と呼ばれている悪魔の鳥である。伝説となっている鳥が
なぜここに!?
カイは横切った怪鳥のことを村長に知らせようと、家に入った。