アメリカ漂流記~極寒の地より
この日は11時から隣町のフローレンスへ買出しに行きました。(車で約1時間)
我々の住むジェントは村で、何もありません。近くにちょっとしたスーパーが
ありますが、そこへは歩いて30分も掛かります。
それ以外は、ガソリンスタンドが1件あるのみで、あとは家がまばらにあるくらい
です。
人は歩いているのを見たことがありません。車社会です。
っていうか寒くて歩けません。
「とんでもない所にきてしまったなぁ」とインドに出張して以来初めて思いました。
ある意味インドより悪い!。インドは気温43℃でしたが、こっちはマイナス10℃
です。気温差53℃、ガラスなら割れてます。
まばらにある家の1軒1軒は馬鹿でかくてアメリカを感じさせてくれます。
近くに墓地があってこれもアメリカを感じさせます。
That's all.(それだけです。)
おっと、話をもとに戻しましょう。
町では、当面1週間ぶんの食料を買い込みました。ほとんどが冷凍食品主体です。
この冷凍食品は何でもあって、フライ、野菜のきったもの、ケーキ、と多彩です。
でも1つ1つの袋が馬鹿でかく、1キロ以上は余裕であります。
これもアメリカを感じさせます。透明な5リットルくらいのバケツに入ったバケツアイス
を見た時にはビックリしました。よく映画でこれを抱えてスプーンで食べながらテレビを
見ているシーンがありますが、あれですあれ!
「あーアメリカにいるんだなぁ」とバケツアイスの前にたたずんで暫し感慨にふけって
しまいました。アメリカの食材の賞味期限は月日のみの表記で年がありません。
多分1年たったら新品に戻るのでしょう・・・・
なにせ、1ヶ月常温でほったらかしても腐らないのですから。
ドーナツの10個パックを買って、食いきれないので、6つくらい残して、そのまま
茶の間にほったらかしにして1ヶ月、そのドーナツは今もみずみずしく、買った時のままの状態でおいしそうに誰かに食べられるのを待っています。
・・・ある意味怖い。
日本ではアメリカのBSEが問題になっていますが、アメリカではそんなの関係ない
みたいです。バンバン牛肉食っています。アメリカ人に牛肉食うなということは、
日本人に米食うなといっていることと同じ事です。
ってな訳で、我々も後のことは考えず、牛肉をバンバン食うことになります。
この町には唯一「松屋」という日本食材を売っている店があって、そこでお米と
カップめんと味噌、しょうゆ、カレーのもと、シチューのもとを買いました。
カレーやシチューをたっぷり作って、タッパにいれて冷凍保存する戦法です。
あと、プリペイド式の携帯電話を調達しました。
買出しに行く途中で、ピザ屋にいって本場のピザを食べました。これはとても
おいしかったです。コーラが飲み放題でした。太るわけです。
アメリカ人はほとんどの人が巨体の持ち主で、私など、やせている方です。
靴などは30センチ近くのものが多く私が履いている24.5の靴は、婦人用か
キッズコーナーにしかありません。
パンツがなくなったら、スパイダーマンがついているパンツをはくか、デカパンに紐を
つけてはくか考えなくてはなりません。
サイズはあることはあるのでしょうが、同じMサイズでもメーカによってかなり差があります。
竹ちんは、Mサイズのパンツを買って小さくで全然はいらず、それを見た中道くんはLサイズのパンツを買ってでかすぎて全然使えなかったようです。
いま、我々の所持品のなかには、使えないパンツ群がたくさんあります。
お土産にしようかな?
アメリカンサイズのミッシェルにとっては天国でしょう。
早速、29センチの靴を買ってご満悦のご様子でした。
この日は戻ってからカレーを大量に作り、明日の弁当のおかずを作って寝ました。
これから毎日夕食と弁当を作る毎日です。
作品名:アメリカ漂流記~極寒の地より 作家名:ohmysky