アメリカ漂流記~極寒の地より
この出張に出る前、事前の段取りやら何やらを話し合うために、一度渡米することになりました。
出国前、私は口内炎が扁桃腺に出来て、39度の高熱にうなされておりました。
しかし、既に打ち合わせはスケジューリングされており、出席しない訳には行きません。
医者に事情を話し、解熱用の座薬を大量に処方してもらい、それを持って出張へと出かけたのでした。
座薬は6時間に1本。お尻から挿入し、37度くらいまで熱を抑えながらの強行軍です。
出掛けに1本、
成田で1本、
シカゴ行きの飛行機の中で2本、
シカゴ空港の入国時、手荷物検査で・・・・
捕まりました!!
この座薬、アルミで1つ1つが包まれており、X線を通すとまるでピストルの弾丸の様に見えます。
大量のピストルの弾丸を持って入国する、アジア系の怪しい男。それが私に掛けられた容疑です。
係官「手荷物をあけなさい。」
私 「はい。」
係官 「これは、なんだね。」
私 「これは、薬です。」
・・・・座薬なんて英語、知らんもんね。
係官 「なんの薬かね。」
ここからは、ジェスチャーです。
お尻に座薬を入れるしぐさを繰り返す私。
それを見つめる係官。
係官 「通って良し!」
容疑は晴れました。
バカヤローーー!
これで、アメリカ編はおしまいです。
最後までごらん頂いた皆様。ありがとうございました。
次は、ちょっと昔にもどって、インド編となります。
お楽しみに〜。
作品名:アメリカ漂流記~極寒の地より 作家名:ohmysky