「初体験・小枝子編」 第三話
「小枝子さん・・・言われる事はとってもよく解ります。男も同じですよ。愛されているから仕事も勉強も頑張れる。お互いにそうなんですよ。絆っていとへんに半分って書きますよね?これは夫と妻が半分ずつ寄り合うということなんです。半分で構わないという意味ではないです。譲り合う心を持つことが絆になるという意味らしいです。友人に聞きました・・・なるほどと今は思えるんです」
「雄介さん、素敵な考え方ね・・・私もあなたに半分よ。迷惑?」
「迷惑じゃないけど・・・彼女いますよ」
「自分が言ったことと反するけど・・・構わないの。私の方だけが・・・半分でいいの」
小枝子の淋しそうな表情に雄介の気持ちは動かされた。
作品名:「初体験・小枝子編」 第三話 作家名:てっしゅう