俺とみこの日常 7話
夜、1時ごろ。
ガタガタ
なんか、みこの部屋から変な物音がする。
いつもならみこは寝てしまってる。
だが、変な物音が聞こえる。…これはまさか!!?
万が一のことを考え、棚からバットを取り出し、急いでみこの部屋へと向かう。
ガチャ!!
「みこ!!大丈夫か!!」
「っ!!お兄ちゃんいきなり入ってこないで!!」
ブン!(消しゴムが投げつけられた音)
バシ!(見事俺の顔面に命中した音)
落ち着いて部屋を見渡してみる。
窓は…開いてない。
物は…この前来た時より明らかに散らかっている。特に布団。
みこは…下着姿。
うん。明らかに何かがおかしいよね。
「だから早く出て行ってって!今こんなかっこだし…」
そう言えば、帰ってきたときからずっと感じていた違和感。それが何か分かった気がする。
「全く、そんなに散らかして。何してたの?優美ちゃん?」
「みこの…って、あ!!」
やっぱり。優美ちゃんだったか。
「ところで、みこはどうしたの?」
「…私の家にいる、と思います」
どうやらほんとのようだ。
先輩から、もしかしたらみこじゃ?といったメールが入っている。
寝てて気づかなかったみたいだ。
「んじゃ、ま、服着て。俺は自分の部屋に戻ってるから。着終わったら呼んで?」
「…はい」
…まさかもうすでに手遅れだったとは…。っていうかいつの間に薬を盗られたんだ。
作品名:俺とみこの日常 7話 作家名:ざぶ