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俺とみこの日常 7話

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部屋をでた俺は、すぐに電話をかける。相手はもちろん、薬の製作者である俺の母ちゃんだ。
♪〜♪〜♪
ガチャ
『もしもし?』
「もしもし母ちゃん?」
『バレンタインチョコならあげないわよ』
「欲しいなんて一言も言ってねぇ!!」
母ちゃんの声の後ろから、何っ!!あの野郎!!とか言う声が聞こえてくる。息子に対してあの野郎とはなんだあの野郎。
『りょ…アナタうるさい』
あ、大人しくなった。
「ちょっと前に送られてきた薬のことなんだけど…」
『どれ?』
「入れ替わるやつ」
『ああ、あれね』
「あれって過剰摂取しても大丈夫?」
『どのくらい?』
えっと、最初が12錠で…俺とみこが使って…それ以降は使われてないから…。
「10錠?」
『どんだけ飲むのよ、アンタ』
「息子に対してアンタとはなんだこの野郎!」
プツッ
電話を切られた。仕方ないかけ直すか。
♪〜♪〜♪
ガチャ
「もしも…」
『テメェ謝れ』
「人違いです。奥さんと替わってください」
『あぁ?誰が…』
誰がの後にバコッとか聞こえてきたのは気にしないでおこう。
『謝りなさい蒼大』
「嫌だと言ったら?」
『新薬の実験台にでも…』
「すいませんでした。お母様」
『よろしい』
実験台は嫌だ。何が起こるかわかったもんじゃない。
『んで?10錠同時に飲んだの?』
「え?いや、多分違う。ちょっと待ってて」
みこの部屋に戻って優美ちゃんに聞いてみる。
「片方が7錠分、もう片方が3錠分」
ちなみに、みこが8錠側だ。
『バランス悪いわねぇ』
「知らねぇよ」
『そうね、多分入れ替わり期間が長くなるだけでそんなに悪影響はないわよ』
よかった。これで安心した。
『もし”10錠以上同時に”もしくは”2人が飲む薬の量の差が5錠”だったら2度と戻れないところだったわ』
「今、さらっと恐ろしい事言ったね」
『そう?』
「んで?どんだけ長くなるの?」
『1か月』
「は?」
『1か月』
「………教えてくれてありがとう」
『気にしなくてもいいわよ』
「じゃあ」
ガチャ
…大変なことになったな……。
今は2012/2/14(火)だから…3/16位までか?長いな…。
っていうかどうでもいいけどこの時間帯に電話をかけて何も文句を言われないってなんか凄いな。
作品名:俺とみこの日常 7話 作家名:ざぶ