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トルコ行進曲

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黒海の海岸には、散歩するには最高の遊歩道があり、いろいろな人が散歩している、
ちょっとした縁日のようになっているのだ。そこにはいろいろなものが売っている。

焼きとうきびも売っているし、わたあめも売っている。ちょっとおもしろいのは、
小さい子供が、体重計をもってお金を払って体重を測るという体重計ビジネスが
はやっているのだ。

日本の体脂肪計などを持っていけば流行るかもと思ったが、1回10円ほどのビジネスであり、子供の小遣い稼ぎに参入するほど暇でもない。
この遊歩道で一番良く見かけるのはトルコアイスの屋台である。日本でも最近

トルコ風アイスを売り出しているが、こちらは正真正銘のトルコアイスなのである。
食事の帰りに一度、トルコアイスを買ってみた。アイス売りのおじさんは、アイスを
渡す前に一通りのパフォーマンスを演じる、それは、お客にアイスを渡そうとして、コーンだけを渡したり、落としそうなふりをしたり、棒の先につけたアイスをくるくる回したり、かねを鳴らしたりと、とにかくせわしない、一通りその儀式が終わらなければアイスをくれない。

笑いが怒りに変わりそうになる瞬間、ようやく手元にもう溶けかかったトルコアイスが手渡されるのである。味は、プレーン、チョコレート、ストロベリーとあるが、300円はらったら、全部混ぜ混ぜの大盛をくれた。口に入れるとビヨーンと伸びて、なかなかおもしろい。味も結構いける。

トルコは普通の料理はあまりおいしいとは思えないが、お菓子類はとてもおいしい。
チョコレートなんかも、今まで行った国々のなかで一番と言える。
このトルコアイス、あまり大盛で、帰ってから尻からトルコアイスが出るという難点
もあった。
作品名:トルコ行進曲 作家名:ohmysky