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トルコ行進曲

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今滞在しているホテルはエリフホテルといって、前回滞在したエタッシュホテルよりは
幾分新しく、おしゃれな感じのホテルです。
3階建てで、レンガの上にコンクリートを塗った雑なつくりですが、どこの家もこんな
感じの作り方です。部屋はダブルベッドが1つ、シングルベッドが1つあり、結構広い
です。ベランダもありますが、隣と仕切りがなく無用心です。

やはり、エタッシュホテルにいたときと同様にノミの襲撃に合い、尻がお化けかぼちゃ
のような状態になっています。ボリボリ掻きながら仕事をしております。
工場事務所に「マキロン」があったので、それを塗ったらだいぶ良くなりました。
部屋の電気は1週間に1回くらいつかなくなり、その度にホテルのおやじに文句をいいに
行きます。そしてかならず「あした」と言われます。

蛇口をひねると「ぶしゅぶしゅ」という激しい音とともに茶色い水が出てきます。
すごい臭い水です。この水で歯を磨いたり、顔を洗ったりします。
根性が無ければ生きて行けません。ミネラルウォーターは最後の仕上げにのみ使用します。

お金が掛かるのでなるべくこのような方法で対処しているのです。
このホテルの1階テラスにレストランがあるのですが、主にそこで晩飯を食います。
メニューがトルコ語なので意味がわからず、適当に頭から順番に毎日注文し、何度も
ぜんぜん食べれなくて残しながら、食べれるものを開拓しています。
作品名:トルコ行進曲 作家名:ohmysky