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落葉する季節 - リライト版 ゴーストハント 完結記念小説-

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制服で行くか私服で行くかを散々迷って、家を出たのは約束にギリギリ間に合う時間だった。
駅から徒歩十五分のその学校は、創立からずっと同じ地に建っているという名門の冠にふさわしく、歴史を思わせる閑静な住宅街の奥に建っていた。
同じように文化祭に向かう一般客がいたので道には迷わなかったが、小走りで来たので息が弾む。

待ち合わせに指定された正門が見えたところで、息を整える為にちょっと立ち止まる。ついでに、鏡を取り出して前髪をちょいちょいと整える。
可愛く見せたいわけではないが、招待してくれたということは少なくてもあたしに対して悪い印象は持ってないわけで。折角良い印象を持ってもらってるのに悪くする必要はないしね。

誰に言い訳するでもなくそう呟いて、よしっ! と気合を入れると、待ち合わせ場所に向かった。