TranceMix! 1話
「完成!移動式U・M・O隊本部!」
これを言ったのはヒトミ…ではなく、立案者のリョウ。
「「「おおーーーー!!」」」
本部が移動式になった。
移動式といっても、ジェットやタイヤで動くわけではない。…魔法によるワープ。
行き先は、U・M・O隊で随一の頭脳を誇るシンヤに決めてもらう。
ちなみに移動時の魔力供給は建築班の仕事だ。
本部が動くようになった以外に大きく変わったところはない。
小さく変わったのは、感知班の部屋…感知室にモニターがついたくらいだ。
そもそも感知班は、魔法の結界内に”鹿などの動物ではありえないほどの揺らめき”を感じたときに警報を鳴らしている。
だが、その”揺らめき”を起こしたのがそもそも宇宙人かどうかは分からない。
その証拠として数日前に警報が鳴ったが、その時現れたのはただの熊だった。
以前にも3回ほどあった。
こういったことがないようにするため、感知班によって”敵がいる”とされた方向に飛行カメラを飛ばし、確認する。宇宙人の時は出撃。
ちなみにカメラ&モニター製作者は開発班所属、菅野ユキヤだ。
作品名:TranceMix! 1話 作家名:ざぶ