「初体験・ダイエー編」 第一話
「見てない・・・そう言ってみただけ」
「意地悪だなあ・・・誘導尋問なの?」
「違う・・・他の人見ないで欲しい」
「そうか・・・悪かった。こっちへ来いよ」
雄介は強く抱きしめた。初めて佳恵とホテルに来た二年生の頃とは見違えるほど大人の身体になっていた。浅黒く感じていた肌も今は白く感じられる。外に居る時は恥ずかしそうな表情をしたり、ベタベタしたりすることは無かったが、二人きりになると大胆になれるのか甘える仕草やうつろな表情を見せる佳恵であった。
この日雄介はホテルにおいてあるものを使わずに自分で買ってきたものをつけて愛し合った。アルバイト先にある薬局店で仲良くなったバイト店員から、「これいいから使ってみろよ」と薦められて最近発売になった極薄タイプの高級品を買って持ってきていたのだ。確かに使用感は違っていた。佳恵にもそのことがわかるのだろうか・・・感じていた。
作品名:「初体験・ダイエー編」 第一話 作家名:てっしゅう