ちょとシビアに。
人が恋しい
身近に居たらきっと煩わしい
拮抗する、有と無の間で揺れる
その揺れを胸に収めながら
有の人と交わす言葉や微笑に 幸いは
100にも 200にも 1000にもなる
心もとない孤独の時を慣らさないと
心もとなく揺れる寂しさを慣らさないと
在るからいらない
無いから求める
これが人の 性(さが)と言うものと
そろそろ悟っても良いではないか
手を差し伸べる私に
言葉にならない微笑で「ありあと」と聞くとき
その歓びの深さは何にも替えられない
輝く瞳の奥に身障のあなたは
何を見ているのだろう
ふと漏れる笑みが
「これで良いのか、充分できているだろうか」
と言う迷いをかき消す
「ありあと」は何倍、何十倍、何百倍も
身障のあなたに返したい