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阿良々木暦
阿良々木暦
novelistID. 34822
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俺と妹の波乱な日常-2-

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皆さんおはようございます。小林悠一です。はぁ、昨日の波乱な出来事は最悪だった。なんて目覚めが悪いんだ。昨日の出来事がわからない人へ念のため説明しよう。昨日の出来事とは、俺の知らないところで俺の親は妹を育てていたらしいということ。そしていきなり一緒に住めと言われてしまったこと。だから今一緒の家に住んでいる、以上が俺の人生を変えた昨日の出来事だ。理解してもらえただろう。俺は自分なりに対応したとはおもったんだけどなぁー。そういうことを考えていると俺の顔を朝日がよぎった。
「うー」
俺は唸り声を上げて部屋の周りを見渡した。いつも通り見栄えのしない、特筆するべき点が無い俺の
部屋だ。時計を見ると時刻はすでに、5時30分をさしていた。俺は親のとある事情から、今まで、といっ
ても去年からだが、一人暮らしを満喫していた。一人暮らしという単語を聞いて俺と同じ中学生諸君は
羨ましいと思っているだろう。しかし、それほどいいものではない。家事を自分でこなさないといけな
いからだ。だから俺は月から金まで5時30分に起きている。
「まずは、朝飯か」
そう言って起き上がろうとして、ベッドに手をついた瞬間、ほんわかとあったかく、弾力のある物体
を触ってしまった。
「ん?なんだ」
俺は恐る恐るその物体の感触を確かめるためにもう一度触った。というか揉んだ。そしてその物体の
方を見た。見てしまった。
「ひぃ!」
その物体は昨日、俺の妹と自称した礼奈の胸だった。
「だめだよ~うふふ、そんなとこさ・わ・っ・た・ら~」
なな、なんだこのエロゲー的な展開は!しかも礼奈は寝言だったらしくそのまま、にやにやして何も喋らなかった。
「ふぅー」
俺が安堵し、ベッドから今度こそ起き上がった瞬間に、俺の背中に暖かな温もりがというか弾力が、柔らかさがあった。
「うふ♪お兄ちゃんいや~」
俺はため息をついた。俺の背中に抱きついてきたからだ。何の夢をみているんだこいつは。俺の疑問は
お構いなしに何やら意味不明な寝言を連発する。
「☆$#△□×@*うふふ~」
なんか、とっても楽しそうだな~。はぁー
「おい、礼奈起きろー」
俺は礼奈を起こすべくほっぺを引っ張った。
「んっ?お、お兄ちゃんおはよう~」
礼奈は目覚めきってもいない声であいさつをした。俺もあいさつを返した。
「ああ、おはよう。今から朝飯作るからその間礼奈は学校に行く準備でもしておいてくれ。今日が学校初日なんだから忘れ物はするなよ」
俺は礼奈に注意すると、眩しい笑顔で
「うん!わかったよお兄ちゃん。」
そういうと礼奈ははじめにパジャマを脱ぎ始めた。俺は声が裏返るのを感じながら
「こ、こら礼奈、着替えるのは俺が部屋を出た後にしてくれ頼むから!」
礼奈は不思議そうに首を傾げ
「えっ?私は気にしないけどな~。自意識過剰じゃない?お兄ちゃん」
礼奈の指摘を受け
「そうか、俺の意識しすぎなのか・・・。なわけないだろう!お前は思春期の女子らしく自意識をもて!」
俺が注意し、部屋とドアを閉めようとすると、礼奈は悲しそうに
「お兄ちゃんにもみせたかったんだけどなぁ~。残念」
「残念じゃねー!!」
朝から元気一杯小林礼奈だった。まったく、礼奈と俺の一緒の学校初日の家での様子は朝からこんな感じだ。俺は誰に言うでもなく
「だいじょうぶかよ、こんな感じで」
と、呟いた。この呟きで俺と妹の波乱な学校生活が始まった。
朝飯を食べ終わった俺たちは、最後の準備をしているところだった。俺は教科書を鞄に詰込み、礼奈を呼んだ。
「おーい、礼奈そろそろ学校に行くぞ。降りて来いよ」
「じゃあ、一緒に行こう!お兄ちゃん♪」
俺が呼んで少し時間がたったころ階段をタッタッタと軽快な音とともに制服姿の礼奈が現れた。
俺は、思わず感嘆の声をあげた。そして礼奈は俺の言葉を待っているようだった。こういう時なんて言えばいいんだ。俺は経験不足だから適当な言葉が思い浮かばない。でも、
「に、・・・似合っているんじゃないか?」
と思ったことを素直に口に出した。すると礼奈は少し頬を赤くさせてうれしそうに
「そう?よかったお兄ちゃんにそう言ってもらえて」
と、言った。そんな礼奈のうれしそうな顔をみたら、俺もうれしくなった。
「じゃあ、そろそろ学校にいくか」
「そうだね、お兄ちゃん」
俺たちは二人そろって家を出た。俺たちの通う学校は、埼玉市立桜中学校。生徒からは、桜中と言われている。そんな、桜中は部活動では、ずば抜けていい成績を残した部活もないし、特別熱く燃えて部活を
しているところもない。つまりは、普通な学校なんだ。どうだ、普通な俺にピッタリな学校だろう。
俺たちは、駅へ向かっていると時、電車の中、そして、学校の坂道で、どんな時も周りの人の視線わ感じた。そりゃそうだろうなと俺は心の中で思いながら歩いていると後から声をかけられた。
「よう。悠一。今日は、女の子を連れての登校か?羨ましいなー」
と、メガネの男が声をかけた。こいつは、今野なんとか。
「確かに。悠一が女子を連れての登校はめずらしい。」
といった。精悍な顔の見るからにモテそうな男、こいつは佐藤なんとか。二人の下の名前は覚えていない。というか呼ぶ機会がないからな。そんな二人は、俺の小学校時代からの悪友だ。悪友二人は俺の隣にいる礼奈を見て驚愕の面持ちをむけた。今野が
「い、いつからだ!この可愛い子と付き合い始めたのは?」
と俺に顔を近付けてきた。そして佐藤は、
「どど、どこから誘拐してきたのだ悠一!」
とこれまた失礼な妄想を大声で言った。俺はため息をつき
「あー。お前たちには紹介しないとな。えっと、」
俺が礼奈を紹介しようとした時、礼奈が
「小林礼奈です。今日からこの桜中に転校になりました。あっ、ちなみに私はお兄ちゃんの妹ですよ」
と礼奈が自分で自己紹介をした。それを聞いた二人は、というか周りが聞いてたらしく、
「「「お兄ちゃん!な、なんだとー!」」」
と驚愕したように叫んだ。俺は絶望した。これで俺の平凡・普通な学校生活を完全に破壊された。当の本人は笑顔だった。それで時計を見るや否や、
「お兄ちゃん早く校長室にいかないと。時間に遅れちゃうよ!」
俺もすっかり忘れていた。
「や、やば。そうだな早く行かないと。」
そう言って、今野と佐藤を後にしようとしたとき
「おっ、おい俺たちはどうなるんだ!」
「後で説明するから!」
といって俺たちは走って今度こそ今野、佐藤を後にした。
俺は息を切らして、校長室の前まで来た。礼奈は全く息を切らしていない。
「じゃあ、行ってくるね」
「あぁ、俺は教室に行ってるよ」
そう言って俺と礼奈は別れた。俺は二階へ向かった。三年生は二階が教室になっている。俺は3-1と書かれた教室に入るとさっきの今野と佐藤がいた。俺の机の傍まで来て
「おい、悠一さっさと説明してくれ、このままじゃ俺、授業に集中できない。」
と今野。すると佐藤も
「そうだぞ悠一、説明してくれ」
「あぁーそうだなえっとだなー」
と俺は今までの礼奈がなぜ俺の妹になったのか、それと今後どうするのかを掻い摘んで説明した。
「と、いうことなんだよ」
すると今野・佐藤が
「「なるほど」」