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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第5話・第6話)

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フェレル「消えた・・・・・・『あの男』のように・・・・・・」

サウスマリーの事件を思い出す、フェレル。

リディア「一体、なんなのよ・・・・・・」
  ルリ「それよりもまずは回復しないと」
フェレル「そうですね・・・・・・今すぐ」

 フェレル、結晶治癒術をかける。
 4人は立ち上がる。

リディア「・・・・・・レイナ、ゴメンね。せっかくの本を」
 レイナ「いえ、いいです。そうじゃないと助からなかったから・・・・・・それに、わたしは一人じゃないから」
フェレル「おっ、言うようになったな」

 レイナに微笑むフェレル。

  ルリ「しかし、あの闇の力といい、源争時代の遺物を手に入れようとする輩がいることは、報告したほうがいいわね。『あれ』を止めないといけないから・・・・・・」
リディア「『あれ』って?」
  ルリ「ごめんね。これは、一般人には言えないことなの。君たちも『ジャスティス』に入れば分かるわよ」
リディア「ちぇ。・・・・・・だったら、ジャスティスの団員になるしかないか・・・・・・ん?」

 リディア、レイナの足元にある小さな紙切れに目をつける。

リディア「レイナ、足元に・・・・・・」
 レイナ「え?」

 レイナ、その小さな紙切れをとる。

 レイナ「これは・・・・・・?」
フェレル「もしかしたら、あの本に挟んでいたものじゃないのか?」
リディア「ラッキー!何か情報がつかめるかも!?」
ルリ「そうね。じゃあ、早速・・・・・・」
リディア「はい!」

 レイナ、リディアにその紙切れを渡す。

リディア「何か書いてあるわね、どれどれ・・・・・・」

 書かれている文字をまじまじと見つめるリディア。

リディア「グレイン暦1000年6月、闇の力に長ける者たちが、とうとう大地に眠る『負』の力を結晶力に変換することに成功した。その力ですべてを・・・・・・無に・・・・・・帰そうと・・・・・・」
リディア「っつ!」

 リディア、激しい頭痛が走り、膝をついてしまう。

フェレル「リディア!」

 フェレルがすぐさま、リディアの下へ駆けつける。

リディア「(苦しむように)これは、き、記憶なの・・・・・・?な、なにかが・・・・・・あたしの頭に流れ・・・・・・」

 リディア、そのまま気を失い、フェレルの腕に抱えられる。

フェレル「(レイナと同時に)リディア!」
 レイナ「(フェレルと同時に)リディアさん!」
  ルリ「気を失ってしまってるわ・・・・・・」
 レイナ「(焦ったように)ど、どうすれば・・・・・・」
  ルリ「レイちゃん、落ちついて!・・・・・・とりあえず、ここを出てヴロールの街に戻りましょ!」
フェレル「ええ。そうですね。ここに留まっていたら危険だ」
 レイナ「(心配そうに)リディアさん・・・・・・」

 二人が心配そうにリディアを見ているのを余所(よそ)に、ルリは考え込む。

  ルリ(しかし、リディアちゃんが読んだあの紙切れ・・・・・・まさか・・・・・・)

 フェレルはリディアを抱え、三人は海上都市ヴロールへと戻る。
 ※フェレル、ルリ、レイナ、パーティアウト。
 ※イベント終了。このままイベントが『海上都市ヴロール ジャスティス支部2階 団員宿 泊施設 1号室』に移動。
 
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 「OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話~第8話)」に続く。