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今回はまだアニメが始まっていないので先週のアニメから適当に選びました。
使用したアニメです。
ましろ色シンフォニー「第12話：はじまり色の季節」
ベン・トー「第12話：国産うなぎ弁当 790kcal」
君と僕「第13話：陽だまりの歌」

ふと、彼女との出会いを思い出すときがある。
非常に衝撃だったことを覚えているので忘れようがないのは理解している。
僕にとってこの出来事が波乱のはじまりだった。
「執事く～ん」
こんなことを思い出したからだろう彼女の声が近づいてくる。
「今日は遅刻じゃないんですね？　しずくにしては珍しい」
「そうでしょう。　もっと褒めていいよ、偉いんだよ」
こちらの嫌味も気にならないくらい今日の彼女は上機嫌だ。
「いいことあったんですか？」
「えっ！？　何で？　何でわかったの？」
「それは1年くらい友達やってるし分かりますよ。で、何があったんですか？」
「今年何年か知ってる？」
「そりゃあ、この前年賀状書いたりしたんですから覚えてますよ。」
「それなのに気がつかないの？」
１＋１に本気で悩んでる人を見るように半分哀れみが含まれている目でこちらをみる。
正直わけが分からない上に、勘弁してほしい。
「今日は土曜の丑年だよ」
「何か言い方が変ですが土曜日だし、今年の干支は丑ですね。　でもそれが？」
「今日は駅前のスーパーに国産うなぎ弁当が並ぶ日だよ」
ここで全てを理解した。
去年の終わりだった気がするがドジョウをうなぎと言ってたのでそれを正した際の話だ。
「うなぎは姿は似てますがもっと大きいですよ。　土用の丑の日に食べたことないんですか？」
「見たこともなければこんな気持ち悪い生き物たべたくないわ」
「これすごく美味しいですよ。じゃあ今度スーパーに並んでるのを二人で買いましょう」
これを間違いなく勘違いしている。
「しずく、残念ですがスーパーに行ってもありませんよ。土用の丑の日です。しかも七月です」
「うそよ。　お金に目が眩んで嘘をつくなんて男らしくないわ」
「そもそも聞き間違いしたしずくが悪いんですよ。　それにわたしは女です」
こんな会話が毎日繰り返される日々を送っています。
敬語で他人扱いして距離を置く作戦も上手く行きません。
「マリアさま、どうか早く私を陽だまりに連れて行ってください」

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