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私の気持ち~別れの時に~

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「冬の訪れ」

いつもイヤラシイ笑みと視線で
あたしをとろとろにする顔が
気づけば一文字唇と視線の合わない瞳
あなたが何を思うのか 言葉にするよりも先に

付き合い始めは十度くらい
春の温かな日差しの笑みで
日を増すごとにじりじりと焦がして
待ち遠しかった夏になり
少しばかり鬱陶しさを感じるくらいの三十五度
真夏が来たのは去年の冬頃だったのに
気づいてみれば真冬の零下五度
秋のない、2011年

あたしが笑えば笑うほど
あなたは黙って冷えてゆく
それが終わりの合図だと
もう引き返せないのだと
五度目の冬に、知らされた

聞きたくなかった
知りたくなかった
五年ぶりの冬の訪れ


「言い訳」

すべてアルコールのせいにして
今日は泣こう

身体の6分の1を費やし別れを惜しみ
今日は泣こう

すべての原因を彼にして自分を許し
今日は泣こう

二人の別れを祝福できるように
今日は 泣く


「女心」
彼が似合うというから
伸ばしていた前髪を切ってみた
彼が似合わないというから
吸っていた煙草を辞めた

幾年か前の話

彼が似合うというから
伸ばしていた髪を切ってみる
彼が似合わないというから
辞めていた酒を飲む

そんな近頃

意地でも思い通りなりになるか
そんな女心