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笑っとこ!

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(あ、あれ?どこ・・・あ、もう)
彼は、他にも2、3品を探して、すでに精算を終えていた。
「ありがとうございました」
財布をズボンのポケットに押し込みながら、店を出て行った。
私も慌てて、手に持ったカイロをレジに差し出し、精算を済ませて飛び出した。
私の足は一瞬で止まった。
それどころか、見事に特売のトイレットペーパーの山に身を隠した。
駐車場のしかも彼の車の横にあの子。
そう、あれは、15分と経たぬ前の事。
「今日は、結構大変だったね。お茶でもして行く?」と誘った私を見事に振ってくれた
同僚のM子。
(え、理由は何て言っていたっけ?)
そう、その時M子はこう言ったはず。
「ごめんね。今日は実家に帰るの。母がぎっくり腰で手伝いに行かないといけないから」
日頃から優しいM子だ。それは当然だろう。
「わかった。また今度ね」と私は「お母さん、お大事にね」とまで言葉をかけて別れて
きたはず。
なのに・・・

作品名:笑っとこ! 作家名:甜茶