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私はお姉ちゃん。

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私には、六つ離れた妹がいる。
 
 彼女はまだ大学生で、来年成人式を迎える。本人に言ったらふくれるだろうが、私から見たらまだ充分幼い。だからこそ、可愛くて、守ってやりたい存在なのだ。歳が二、三年しか離れていなければ、姉妹というより友達感覚になるのだろうが、六つも離れていると、私的にだがやはり違う。
 そんな妹は、休みの日になると時々遊びに来ては、楽しそうにWiiの「ドンキーコング」や「スーパーマリオ」などをプレイしていく。一緒に晩ご飯を作ったり、好きなアニメなどを見たり。
 
 あの日は一緒に、駅で待ち合わせをしてショッピングモールに行こうとしていた。
 妹は定期を持っていたが、私は当時、Suicaも持っていなかったので、販売機で切符を買っていた。購入した私は、少し離れた場所で待っている妹の元へ行こうとしたが、そこには。
 ナンパされている妹が!!
 イケメン気味の男が、逃げようとする妹の道を塞ぎながら言い寄っている。
(どうしよ、どうしよ…お姉ちゃん~)
 ―――みたいな妹の顔。

 ―――私の妹になにさらしとんじゃあああああああっっっ!!!!!

 その時、私の顔はきっと般若のようだったに違いない。
 ラクダのようにズカズカズカっと妹の元へ駆けつけ、男を下から上へ睨みつけてやった。すると、
「す……すいません」
 男は逃げるように去って行った。
 何たる恥と恐れ知らずな男!! よりにもよって私の妹に手を出そうとするとは!!

 他人にとってはどうでもいい日。
 だが、私にとっては許せない、腹立たしい日だった。

 私はまだ、過保護なお姉ちゃんでいい。
 いつか妹に彼氏ができて、結婚する日がきたら、守る役目は、私でなくなるから。

 ……はぁ、いつかくるんだろうなぁ~…。
作品名:私はお姉ちゃん。 作家名:愁水