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<好きという言葉は何色ですか>
立てかけた画布に

私はペンティングナイフで絵の具を置いて行く

澄みきった夜空に満月を描こうと思っている

既にこの絵をプレゼントする人は

私の心にあった

一色の色は一つの言葉のように思われた

何と色数の少ない事か

私は言葉を捜さなくてはならなかった

あなたは何色が好きなのか

そのことさえ知らない事が

私は哀しく思いながらまた次の色を捜す

｢好き」

そんな色は何色なのかと月を見る