ドビュッシーの恋人 no.7
あとがき
勤めていた会社を辞めて、念願だったヨーロッパの旅に出たのは、今年の10月でした。
フランスのパリは、泣きたいくらいに美しくて、ロマンティックで、どこをとっても絵になるような景色の街です。
バスから眺めた街並みを見て、「私もこんな素敵な街で恋をしたい」という羨望を抱いたのは、そのときでした。
ミランは、私と同じ24歳。芸術家になる夢を追いかけている美しい青年です。
憧れのパリで恋をする。その願いを彼に託すかのように、私はこのお話を書き出しました。
毎日忙しくて、夢があって、好きな人がいて。
それが24歳なりの、憧れだと。私は思います。
パリで生きることは出来ないけど、私も日本で、こんなふうに素敵な24歳を過ごしたいです。
ちなみに、このお話に出てくるパリの名所は、ほとんどが実際にある場所です。
例えば、ミランが働いていたカフェ「エスメラルダ」も、実際にノートルダム大聖堂の裏通りにあるお店です。(私は行ったことありませんが・笑)
タイトル写真も、私が実際にセーヌ川から撮影したもの。ちらっとメリーゴーランドが写っているのですが、ちょっとわかりづらいかな。
その他の場所に関しても、とのまりこさん著書「散歩しながら買い物したい人のためのパリを旅する本」を参考にさせて頂きました。
最後に、いつもこの作品を読んで下さっていた方々に感謝の言葉を。
本当にどうもありがとうございました。
私の中でこのお話は、パリの思い出を繋ぎ止めてくれる作品になると思います。
大好きなドビュッシーの「月の光」とともに。
2011.12.08 YOZAKURA NAO
作品名:ドビュッシーの恋人 no.7 作家名:YOZAKURA NAO