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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~序章(前半)

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 防御壁を壊そうとした瞬間、彼女の脳裏に謎の光景が焼き付く。

 それは、8歳くらい女の子が舞踏館のような場所で友達と楽しんでいたり、沢山の死体の中で泣いていたり、暗い雨の中逃げ出したりと、その一瞬一瞬の光景が映し出される大雑把な内容だった。

リディア「え!?」

 その光景に驚いている瞬間、防御壁によって弾き飛ばされる。

リディア「きゃあ!!」
フェレル「(ダンと同時に)リディア!」
  ダン「(フェレルと同時に)リディア!」

フェレルとダン、リディアの下へ駆けつける。

リディア「いててて・・・・・・」

 リディアたちは謎の男を見つめる。

 謎の男「フン・・・・・・少しはできるヤツがいるとはな・・・・・・少々見くびっていたか」

 リディアは、男が右手に持っているペンダントに気付く。

リディア「それ、あたしの!!」
 謎の男「(ペンダントを見つめながら)ほう、貴様が持っていたのか?」
リディア「そうよ!親の形見を返してよ!!」
 謎の男「親の形見、か・・・・・・笑わせてくれる」
リディア「な、何が言いたいのよ!?」
 謎の男「貴様には関係ないことだ。さて・・・そろそろ終いといこうか・・・」

 謎の男は、右手を掲げる。すると右腕から手までが暗黒の魔晶力に包まれる。

 謎の男「はあああああっ!!」

 男、右手を地面に叩く。すると、黒い光が!

リディア「きゃあっ!!」
フェレル「うわっ!!」
  ダン「くっ!」

 三人は黒い光で何も見えない。
 明るくなった瞬間、3人の前に現れたのはドラゴンだった。

リディア・フェレル・ダン「!!」
 謎の男「フフフ・・・・・・」

 三人は思わず、後ずさりをしてしまう。

  ダン「しょ、召喚したと言うのか・・・・・・!?」
 謎の男「そうだ。こいつで村ごと共に消えてもらおう!!」

 謎の男、ドラゴンに合図を出す。
 そして、男の足元に魔法陣が現れる。

 謎の男「じゃあな。もう会うこともないけどな・・・・・・」
フェレル「待て!!」

 フェレル、謎の男の方へと走る。しかし、

フェレル「き、消えた・・・・・・」

 その場で謎の男が消えたことに驚くフェレル。
 これで残ったのは、ドラゴンとリディアたちとなってしまった。

ドラゴン「ウオオオオオオオオオオッッ!!!!」

 あまりの声の大きさにリディアたちは耳をふさいでしまう。

リディア「っ・・・・・・なんなのよ、この雄叫びは!?」
  ダン「!!・・・・・・リディア、よけろ!!」

 ドラゴン、リディアとダンに向かって火炎放射を放つ。

リディア「わああああっ!」

 二人はなんとか横っ飛びでかわす。

ドラゴン「ウガアアアアアアアッ!!」

 リディア、ドラゴンを睨みつける。

リディア「村ごと消えてもらう?そんな事、絶対にさせてたまるか!絶対に・・・・・・絶対に守ってやるんだから!!」

 リディア、武器を構え直して攻撃態勢を整える。

リディア「フェイ!ダンおじさん!!」
フェレル「ああ!!」
  ダン「うむ!!」
リディア「いくわよ~!!」

 リディア、ドラゴンに向かって走り出す。
 ※イベント終了。ドラゴン(序章最後のボス)と戦闘開始。(※フェレル、戦闘参加メンバー復帰。この戦闘だけ、ダンが戦闘メンバーに加わる)

<戦闘終了後>

 三人は協力して何とかドラゴンを撃退する。
 三人は全力で戦闘したせいか、息が乱れている。

リディア「はぁ、はぁ・・・・・・」
  ダン「二人とも、よくやったな・・・・・・」
フェレル「・・・・・・」

 フェレルはどことなく、何か考えている風にも見える。

リディア「よかった・・・・・・みんなを・・・・・・守ることができ・・・・・・て・・・・・・」

 リディア、バタッとそのまま倒れる。

フェレル・ダン「リディア!!」

 二人ともリディアの下へと走る。
 フェレル、リディアを上向きにさせる。

フェレル「リディア、リディア!!」
 
 必死に呼びかけるフェレル。
 彼女はフェレルの声に反応しない。
 だが・・・・・・

リディア「Z・・・・・・Z・・・・・・」

 その代わりに眠り声で彼の声に反応していた。
 フェレルとダンはお互いの顔を見合わせて、

フェレル「(ダンと同時に)・・・・・・ふう」
  ダン「(フェレルと同時に)・・・・・・はぁ」

 二人とも、ため息が出る。

フェレル「・・・・・・驚かしやがって」
  ダン「全くだ・・・・・・」

 二人は寝ているリディアを見て微笑む。

フェレル「お疲れ様」

 リディアは幸せそうな顔をしながら寝ていた。
 そして、リディアの夢の中へと続く。
 ※フェレル、ダン、パーティアウト。
 ※イベント終了。このまま『リディアの夢 聖地プレシャス 舞踏館』へと続く。


                           序章(後半)につづく