小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

第五章1話 チェルグの正体

INDEX|3ページ/3ページ|

前のページ
 

「やめてください。パプアの仲間から託された戦友に何をするのですか。」
梅沢が入ってきた。
「梅沢班長!」
4班の兵士達は梅沢を見て言った。
「大橋隊長殿。西王隊長殿。銃を降ろしてください。」
「お前!上官に口答えをする気か!」
「口答えなんてしていませんけど。」
梅沢はチェルグの前に佇むと
「どんな事情があるかは知りません。しかし、こいつが馬鹿であろうが、天才であろうが、訳ありであろうが、無しであろうが関係ない。」
キリッと二人の隊長を見据えて
「このチェルグ・ヴァルカスは剣術部隊2~4班のれきっとした隊員です!
こいつを殺すなら先に俺を殺してください。
それが、こいつを信じて我ら4班に託してパプアに残った同士に対しての対応であります。」
チェルグの横に座って目をつぶった。
「なっお前何言って」
「わかった。お前のその志、靖国に祭られるだろう。」
大橋は銃を梅沢に渡すと自害しろと言った。
剣術の兵士達は次々とやめろと騒ぐが、30連隊の兵士に止められて先に進めない。
「チェルグ!お願い!梅沢さんを助けて!!」
「お前は俺たちの仲間だろ!」
「西王隊長も助けて!!」
次々と悲痛な声を出し、中には泣き崩れる兵士もいた。
ある意味修羅場となっていた。
「チェルグ。いや、サグだったか。」
サグは恐々と梅沢を見た。
すると梅沢はめったに見れない笑みを見せて
「お前は何も悪くない。」
そういって引き金を引いた。
バン
梅沢とサグは倒れた。