信長、蘇生せよ、この悲観の中に
「これベンチャー(冒険)ね、了解したわ、日経平均3万円の達成を目指して、キック・オフしましょ」
「ヨッシャー! 我々のプロジェクトの成功を祈念して、信長も光秀も食べた丹波焼きまったけを肴に、伏見の生一本で乾杯と行くか」
「そうしましょう!」
高見沢も奈美も、ここにとんでもない大きな決心をしてしまった。
しかし、そんな二人の顔にはもう迷いはない。
無限高の青空相場。
その夢に二人とも興奮している。
こうして織田信長株価上昇プロジェクトは、ただのオッチャンサラリーマン・高見沢一郎と渋谷の証券会社キャリアウーマン・夏木奈美とでスタートする事となったのだ。
作品名:信長、蘇生せよ、この悲観の中に 作家名:鮎風 遊