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修学旅行

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修学旅行の船旅も二日目となると何をするわけでもなくなってしまう。大海原の上では逃亡するわけにも行かず、高校生には酒や博打で時間を
潰すわけにもいかない。ゲーム機が持ち込み禁止であっては長い自由時間はなんの意味も持たない。

大半の者は仕方なく、許されている卓球や普段はやることもない将棋で時間を潰している。他の連中は個々で読書かだらだらと無駄話をするしかなかった。

オレは仕方なく割り当てられた部屋の狭いベッドに寝転んで持ち込んだヘミングウェイの短編を何度も読み返していた。

「透~。ヒマだ~なんかいいことないか」
わざとよろよろしながら入ってきたのは同室の隆二だった。大げさにオレの横にどっと倒れこむ。小さなベッドが軋む。
「うっせえな。邪魔だよ」本気で言ったわけではないんだけど、オレはわざと反対側を向いて読書を続けた。隆二はオレの背中から覗き込んでくる。
「オマエさあ。いっつも本読むなあ。なにそれ、面白いの?なになに?ヘミン?目ぇ悪くなるぜ」
「うるさいなあ。ヘミングウェイだよ。男なら読む本だ。あっち行けよ」
寝転がったまま隆二を押しやると奴も負けまいとオレの上に乗りかかり本を取りあげ反対側の壁の方に放り出してしまった。隆二はオレより
小柄だけどすばしこくてかなわない。
「あ、なにすんだよ」
「あんなの読むよりオレと遊ぼ」
隆二が変に腰を動かして背中に擦りつけてくるから、反応してしまった。
「やめ。バカ。オマエのせいで大きくなっちゃったじゃんか」
「あれほんとだ」
「ばっか。どうするんだよ、これ」
修学旅行中の高校生は仕方なくジャージ姿だ。なんのセンスもない紺のジャージの前はすっかり膨らんでしまった。
隆二は数秒困った表情を浮かべたが、次の瞬間あっという間もなくズボンを脱いでしまった。
「はあ。なにやってんのオマエ」
普段はサッカー部で走り回っている隆二の太腿は小柄な身体に似合わないほど太い。
「責任とって一緒にするよ」
「はあ」オレは突然の出来事に対処しかねる。
「ちょっと待って」隆二は目をつぶって自分のものをしごき始めた。
すぐに大きくなって立ちあがる。
「すぐ大きくなったな。誰想像したん?」
「ゆいちゃんだよ」
「ゆいちゃんて誰だよ」
「誰だっていいじゃん。透も続けろよ」
隆二は上を脱いで素裸にりベッドに腰掛けて目を薄くつぶり右手を素早く動かし続ける。「じっと見てないでやれって」
「う、うん」
奴の上半身は脚の太さに比べるとそれほど筋肉が盛り上がってるわけじゃない。それでも毎日運動している17歳の身体は引き締まっていて腰が
極端に細く絞れて見える。そのくせ、アレはオレのより太いような気がして腹が立つ。長さは若干勝ってるかも。いやそうでありたい。
「隆二、なんで脱いでんの」
「いいじゃん。気分」
オレは隆二の横で仕方なく動かし始めた。すぐ側にいる隆二の息や振動が伝わってきて変な気分だ。
「気持ちいい?」
「うん・・・まあ」
「透のにくっつけちゃえ。えいえい」
「やめろよ」
隆二がオレのに擦りつけてくるから、ますます固くなってしまう。
「こうすると気持ちいいかな」
二人のをくっつけて擦り合わせてみた。
「きもち・・・い」」
隆二がかすれた声でつぶやくのが可愛くなってその口にキスしてしまう。
柔らかな濡れた舌が触れあう。
二人のモノは一つに合わせられて擦られ脈打っている。

その時、ドアが勢いよく開かれた。
「ひっまー。うわあああ。おまえら、なにやってんだ」

そこに立ってたのはもう一人の同室者。山下大輔。

オレたちは夢を破られてふり向いて怒鳴り着けた。

「オナニーに決まってるだろ」
作品名:修学旅行 作家名:がお