彼と幽霊 1話
17歳、男だ
一人暮らしをしている
私の名前は少し怖い。
由来は先祖代々私の家系は幽霊が見える…
そして話す事が出来る。
そのせいともう1つ原因がある。
それは……
私の肌の色が少し白いからでる。
家族はみんな少し焼けている、だが私は何故か白い。生まれてからずっと…
だから、名前が幽だ。
そのせいで、幼い頃いじめられていた…
今はそんな事はない。
それなりに楽しい高校生活を送っている。
そう…あの幽霊に逢うまで
それは、いつもと変わらない朝
私はいつも通りに目を覚ます。
(何か視線を感じる…?)
そして、部屋を見回すと…見たことない幽霊がいた…女の幽霊だ。
歳は多分私と同じだろう。髪は短めで、肌は白い。
背は153cmぐらいで、全体的にやや細身である。
失礼ながら、胸もそこまでない。
私は声をかけた。
「そこで何をしているんだ」
女の幽霊は応えず…スウッと消え何処かに行ってしまった。あの幽霊…何処かで会ったような…
時計を見たら8時30分だ
(このままだと、遅刻は免れないな…)
急いで準備をして家を出た
無事遅刻せずに学校に着いた。
昼休み……
パンと飲み物を買って私は見晴らしのいい屋上に向かった。
そこには、既に先客がいただが、その先客は見知った顔だった。
涼風 弓だ
彼女は少し呑気で、いつも明るく元気な女友達だ
「どーも…」
「あ、幽だ~ どした~」「昼食を食べに来ただけだよ。隣…いいか?」
「別にいいよ~」
涼風の横で昼食食べながら今朝の出来事を話した。
「ふぅーん…そんな事が」「そうなんだ。」
「夢じゃないの~?」
夢か…そうかも知れないけどあれは夢だったのか?
放課後は家に帰った。
そこには、今朝の女の幽霊が廊下にいた…
女の幽霊が話してきた。
「あなたの名前は望月 幽?」
綺麗な声だった…幽霊だと感じないくらい綺麗だった「そうだけど…」
「私との約束覚えてる?」「約束?」
「うん…」
少し心当たりはある。
違うと思うが…私は幼い時に女の子の幽霊に告白された
「次に逢う時に返事をして…約束だから…ね?」
それから彼女には逢ってない。返事は言えないままだその女の子の幽霊の名は…神崎 黒恵だ。
私は、幽霊に聞いた「神崎 黒恵なのか?」
「うん…覚えてくれていたんだ…うれしい」
私と黒恵は10年振りの再会だった