ファイナル・ウォー・ファンタジー
プロローグ
体中に深い傷を負った2匹のケモノが、
腹をすかせて、荒野を、さまよっていた。
あわれに思った神は、彼らに「2つの果実」を与えた。
この「2つの果実」は、両方とも同じ形をしていたが、
色だけが違っていた―――
それは「黒い色」と「赤い色」をしていた。
「黒い色をした果実」は「不幸の実」であり、
「赤い色をした果実」は「幸福の実」であった。
「不幸の実」を食べたケモノは、のちに「人間」と呼ばれる生命となった。
そして「幸福の実」を食べたケモノは、
のちに「魔族」と呼ばれる生命となった。
作品名:ファイナル・ウォー・ファンタジー 作家名:shousetsufan