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俺とみこの日常 3話

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「ん?あれ、鍵開いてる…掛けていったはずなのに……まさか!」
「ん?どした?みこちゃんが家に帰ってきてたのか?」
「いや、違う…あいつ荷物全部持って行きやがった!」
「荷物全部って、もう帰ってこないってこと!?」
「それ大変じゃないか!?」
あー、言ってなかった。
「あいつの荷物全部って言ったって、メイド服と服上下と財布(あんまり入ってない)だけだ」
「ならよかった…ってあんまり良くないけど」
「俺たちのいないうちにみこが一回帰ってきてるのは確かだな」
ってことは…
「あんまり遠くには行ってないってことか」
あ、健太に先に言われた。
「誰の家に行ったか、さえ分かればなぁ…」
俺はふと、
「あ、もうこんな時間か…」
時計は既に7時を指していた。
「みんな、今日はみこさがしに付き合ってくれてありがとう、今からは自分で探すから」
「いや、見つかるまで探そうぜ?」
「そうそう」
「みんなのその気持ちは嬉しいんだけど、もう遅いし…」
ちなみに健太の家はここから遠い。4〜5kmあったはずだ。
「いや気にしなくていいって」
「いや、でも……」
♪〜♪〜
ん?
「俺の携帯…先輩からだ」
どうかしたのかな?
「もしもし」
『蒼大か?』
「そうですけど」
『みこちゃん今家にいるわ』
はい?
「すいません、もう一回お願いします」
『いや、だから、みこちゃんは今、俺の家にいるよって』
「なんで先輩の家にみこが!?!?」
『いや、俺の妹と友達らしくてさ、そんで”泊まりに来た”って』
「あ、そうですか」
友達って先輩の妹だったのか…。
『なんかお前がみこちゃん探してるらしいって聞いたからさ、教えとこうと思って』
「あ、はい。今からみこを迎えに行きます」
『あー、ちょっと待ってね』
妹さんと話しているんだろうか、少しだけ声が聞こえてくる。
『ってわけで蒼大がみこちゃんを迎えに来るって言ってるけど、お前はいいの?』
『蒼大さん、みこちゃん探しててくれたんだ!よかった!心配してたんだ!』
『で?いいの?』
『もちろんOKだよ!』
『OKだと』
「はい、じゃ、今から行きますね」
「どうしたって?」
「ああ、みこが先輩の家にいたらしい」
「なんで!?」
「先輩の妹さんと友達だって」
「なるほど」
「じゃあ俺迎えに行ってくる」
「見つかったんだし、俺たちは帰るか」
「そうだね」
「じゃあバイバイ」
「バイバーイ」
作品名:俺とみこの日常 3話 作家名:ざぶ