空へ・・・薔薇の章
時よ止まれ…
今、静かに想いを夜風にのせ貴女の下へ届けるから…
真夜中の飛行
道標はなく、満月の明かりだけが頼り
きっと今頃は
辛い今日を思い、寂しかった時を思い、また…
きっと白い大きな枕にしがみついているかも知れない
貴女は、ほんのり甘い薔薇の香…薄くピンクのルージュで
待っているのかも知れない
溢れる涙を堪えて…
想いの風を抱きしめたくて…
風に抱きしめられたくて…
今、飛んで行く…
夜風に乗せた想いは、貴女の下へ
その涙の訳を教えて
言葉はいらないよ
そっと抱きしめるから
想いは伝わるから
時が止まっている間だけ
二人の刻…
静かに触れ合う唇に
そっと語りかけてくれ
風に抱きしめられたら心が落ち着くよ
その腕を伸ばしてごらん
今、想いの風が貴女のそばにいる…