粗捜しするカメラ
私を助けてほしいよ。お願い、カミサマ。
「……変だねぇ」
私を救えるのは、貴方しか居ない。
この私の闇を理解出来るのは、この世で君一人しか居ないんだから。
「何がですか?」
「最近お前だよぉ」
ねえねえカミサマ、どうしたらいいのかな?
私という存在は一つしかないっていうのに、心はいつもバラバラなんだ。そうしたいと願うこととその真逆とが、いつも私を引き裂いているんだ。
貴方なら解るよね? もう判っているよね? 総ての想いが同時進行している苦痛と葛藤を。
退屈だった私も、略奪(ゲーム)を繰り返した私も、貴方と生きたいと願っている私も、貴方を殺したいと思っている私も。
全部がずっと同時に私(ココロ)の中にて、総てが同じ質量なんだ。
どれかを選ぶことなんて出来ないよ。もちろん、それらを総て捨ててしまうことも。
「……何かあったぁ?」
「何もないです」
ねえねえカミサマ。貴方は知っているよね。貴方なら解ってくれているよね。
だって、貴方はそんな貴方を受け入れてくれたから。
「嘘つきだなぁ」
「嘘じゃないよ」
「全眼通(おれのめ)は誤魔化しがきかないのは知ってるだろぉ」
早く、早く私を助けてよ。私をメチャクチャにして、知らん振りなんてしないでくれ!
「……いつものように言ってみなぁ」
「好き」
「お前の言葉はまるで悲鳴のようだねぇ」
「…………」
「そのくらいのこと、俺ぁ全部知っているし、全部解っているよぉ」
……少し間、何か仕掛けるのはやめておこうかなあ。
例えカミサマを完全に壊しちゃったとしても、私はきっとカミサマのことずっと好きでいると思う。
でも、死んじゃったカミサマは私を何とかしてくれないだろうし、動かないカミサマは私に二度と話しかけてくれないだろうから。
自重、自重しよう、暫らくは。この欲望(おもい)は、尽きることはないみたいだけど、ときどき隠れてしまうらしい。
でもまたきっと、すぐに繰り返すよ。
だってだって。
どうしようもないくらい、貴方が好きだから。どうしようもなく愛しているからね。
私は笑ってあの人の肩口に頬をくっつけた。
「……変だねぇ」
私を救えるのは、貴方しか居ない。
この私の闇を理解出来るのは、この世で君一人しか居ないんだから。
「何がですか?」
「最近お前だよぉ」
ねえねえカミサマ、どうしたらいいのかな?
私という存在は一つしかないっていうのに、心はいつもバラバラなんだ。そうしたいと願うこととその真逆とが、いつも私を引き裂いているんだ。
貴方なら解るよね? もう判っているよね? 総ての想いが同時進行している苦痛と葛藤を。
退屈だった私も、略奪(ゲーム)を繰り返した私も、貴方と生きたいと願っている私も、貴方を殺したいと思っている私も。
全部がずっと同時に私(ココロ)の中にて、総てが同じ質量なんだ。
どれかを選ぶことなんて出来ないよ。もちろん、それらを総て捨ててしまうことも。
「……何かあったぁ?」
「何もないです」
ねえねえカミサマ。貴方は知っているよね。貴方なら解ってくれているよね。
だって、貴方はそんな貴方を受け入れてくれたから。
「嘘つきだなぁ」
「嘘じゃないよ」
「全眼通(おれのめ)は誤魔化しがきかないのは知ってるだろぉ」
早く、早く私を助けてよ。私をメチャクチャにして、知らん振りなんてしないでくれ!
「……いつものように言ってみなぁ」
「好き」
「お前の言葉はまるで悲鳴のようだねぇ」
「…………」
「そのくらいのこと、俺ぁ全部知っているし、全部解っているよぉ」
……少し間、何か仕掛けるのはやめておこうかなあ。
例えカミサマを完全に壊しちゃったとしても、私はきっとカミサマのことずっと好きでいると思う。
でも、死んじゃったカミサマは私を何とかしてくれないだろうし、動かないカミサマは私に二度と話しかけてくれないだろうから。
自重、自重しよう、暫らくは。この欲望(おもい)は、尽きることはないみたいだけど、ときどき隠れてしまうらしい。
でもまたきっと、すぐに繰り返すよ。
だってだって。
どうしようもないくらい、貴方が好きだから。どうしようもなく愛しているからね。
私は笑ってあの人の肩口に頬をくっつけた。