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じゅうぞう
じゅうぞう
novelistID. 30090
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絶望色

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絶望、これに色があったとしたら何色だろうか。


僕は白だと思う。

描かれていた望みも未来も何もかもが無くなって、無地の白いカンバスの前にひれ伏す。


脳みその中枢から血が静かに素早く引いてゆく。

視界と意識が柔らかく薄い白で覆われていく。

触覚・聴覚・嗅覚・味覚が膜で覆われていく。

貧血時の暗闇とは対照的な、ハイライト。


あの感覚。


ああ、僕の人生の最後が白でありますように。
作品名:絶望色 作家名:じゅうぞう