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おやまのポンポコリン
おやまのポンポコリン
novelistID. 129
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運命

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【 運命 】

 祈りを込めてガラガラポンを回したが、出て来たのは黒い玉だった。
「ハイ六等賞、大当たり〜」
 ハッピを着た貧乏神が、うれしそうにほざいた。
「<金運>が末等となると、苦労しそうだな・・・」
 俺はため息をついて、次のガラガラポン会場に向かった。

 今度は念を込めてハンドルを回す。
 すると、出て来たのは水色の玉!
「こ、これは?」と、喜んで当たり玉一覧を見ると、

<仕事運>
一等・・・金色
二等・・・赤色
三等・・・紫色
四等・・・黄色
五等・・・白色
と、あって、六等(末等が)水色とあった。

「まあまあ、気を落とさず」
 幼い体系なのに大人びた天使が慰めてくれた。

 続いて挑戦したガラガラポンで、出て来たのはピンク色の玉。

<恋愛運>とあったので、少し期待したのが、
女神様から、「ごめんね。末等なの」と言われてしまった。

「もうなにも期待するもんか」
 やけになって次のガラガラポン会場へ・・・、
今度は出て来た玉が青色。
「ハイハイ、どうせ青色が末等でしょ」
 俺は半ばやけ気味で、当たり玉一覧を見ると・・・、
 なんと三等賞!
「おめでとうございます! 貴方の<健康運>は三等賞で〜す」
 顔グロの天女が鐘を鳴らしてくれた。
 
 こうして俺は生まれて来た。

     ( おしまい )
作品名:運命 作家名:おやまのポンポコリン