ソナチネ
「どうして私を選んだの」
私の大切な人には美しい花をあげるわ。
小鳥のさえずりも私の瞳もすべてあなたに。
私の大切な人にはすべてあげるわ。
わたしの命さえもあなたに。
あなたの腕の中で死ねれば幸せよ。
だからあなたと二人になりたいの。
眠りなさい。
目を閉じて喜びの道を通り
私の元へおいで。
闇の音は決して消えない。
闇の音は燃えている。詩の中で。
君を愛している。
僕たちはこの世に二人きり。
わたしはこれまでに何度となく食べられてきたけど
それはその度にわたしが悪かったからなの。
信じられない運命のいたずらで、わたしは
どうしても狼の餌食になるように定められているんだわ。
ああ、あの残酷な牙から逃れられるてだては全くないの。
だから文句を言わずにあなたを受け入れることも、わたしの運命なのよ。
誰も止めなければわたし達は死にます。
夢から覚めた
かわいそうな小鳥はもう動かない。