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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第3章 開戦



 そこは『地球』型惑星の存在する
恒星系内部の宇宙空間。

 まどか軍団が目標としている惑星を、守るべく
先行した3000隻の次元艦隊の姿が有った。

 その艦隊旗艦の艦長席で、艦隊司令は
大声で指示を出していた。

「L級およびLS級戦艦は、右翼に展開、
アルカンシェル発射準備!

 Aタイプ新造艦は、左翼に展開、
拡散魔導砲、発射準備!

 巡洋艦および駆逐艦は後方で待機せよ!」

 艦隊に指示を出した艦隊司令は、
その後、独り言の様に呟いた。

「やれやれ、どれほど強力な
魔導師軍団か知らんが、この艦隊規模は
少し大げさじゃないのか?」

「観測班より連絡!」

 オペレーターが声をあげる。

「何か?!」

 艦隊司令は怪訝な顔で聞き返した。

「こ、こちら、観測班!

 す、すごい敵の数だ……

 敵の数が多すぎて、宇宙が黒く見えない……

 う、宇宙が、宇宙がピンク色に見える!!

 て、敵が八分で、黒が二分だ!!!」

 観測班リーダーが、
恐怖の叫び声をあげた。

◇ ◇ ◇

 その約3分後、時空管理局は、蜂の巣をつついた様な
大騒ぎとなっていた。

 担当オペレーターは、自分の目の前の機械に
表示された情報が信じられなかった。

 だが、事実は事実である。

「ぜ、全滅?!

 3000隻の次元艦が、3分も、たたずにか?!

 ほ、本来たった一人の魔導師が分身した軍団相手に?

 あれだけの最新鋭の戦闘艦が?!

 バ、バケモノか?!」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
 クロノ艦(LS級次元艦)は、既に出撃準備を完了し
虚数空間にある管理局本局から出撃しようとしていた。

 なのは達が待機している艦内ルームに、
クロノが入ってくる。

「みんな、すまないが、出撃はもうしばらく後になる」

「どないしたんや?!」

「確か予定では、まどか軍団が目標としている惑星へ
急行して、先行している艦隊と合流するはずじゃあ?」

 なのはが、手をあげてから、クロノに質問した。

「それがさっき、管理局本局から連絡が有って、
先行艦隊は全滅したそうだ」

「全滅?!」

 フェイトが驚いて、思わず大声を出した。

「目標とされた惑星は?!

 転移魔法を使った住民の避難計画は?!」

 なのはが、一番気がかりだった事を確認した。

「間に合わなかった、と、言うより実行されなかった。

 艦隊司令が、鹿目まどかのチカラを甘く見た結果、
避難計画の指示そのものが出されていなかったらしい」

「なんて事……」

 最悪の事態にフェイトが悔しがる。

「現在、まどか軍団の次のターゲットの惑星を
分析中だ。

 君達には、その間に見てもらいたいモノが有る」

 クロノは、ブリーフィング・ルームへ、
一同を移動させた。

◇ ◇ ◇
 
 ブリーフィング・ルームの椅子に全員が座った事を
確認したクロノは、ビデオ・スクリーンのスイッチを
入れた。

 そこには、ひとつの惑星を守るように展開している
次元艦隊の姿が映し出されていた。

「これは惑星の監視衛星が録画していた艦隊が
全滅した時の映像だ」

 なのは達が映像を見ていると、艦隊がまどか軍団に
激しい攻撃を加え、その結果、まどか軍団は一時的に
その数を減らしたが、どこからか、鹿目まどかと
同じ姿をしたモノが多数出現した。

 そして、再度、艦隊が攻撃すると
又まどか軍団が増加すると言う、
同じ事を何度か繰り返した。

 その内、まどか軍団のまどか達が上方に腕を上げると、
軍団の上空の宇宙空間に、巨大な未知の魔法陣が出現した。

「何や、あの魔法陣は?!」

「ミッド式でも、ベルカ式でもねえな。
 あんなの、見た事がねえ」

 はやても、ヴィータも首をかしげる。

「どっちかと言うと、あれは……」

 なのはは、その魔法陣になんとなく見覚えが有った。

 なのはと、はやての出身地である『地球』は魔法資質を
持った者がほとんどいなかったため、魔法文化は
生まれなかったが、それでも魔法を研究し、
実践している者はいた。

 そのような人々が残した魔導書や魔法の研究書に
描かれた図に『生命の樹』と呼ばれたモノが有る。

 それは、人体に存在する肉眼では見る事の出来ない
霊的器官を表現したモノとも、世界の全てを解説する
概念とも伝えられていた。

(『生命の樹』は英訳すれば、『ツリー・オブ・ライフ』
となる――――
 しかし、ユダヤ教の神秘思想『カバラ』では
この図形を『セフィロト』と言い、神のチカラが
どのようにこの世界を創ったかを説明する概念図である、
とされている。)

 鹿目まどか達が造りだした魔法陣は、その『生命の樹』と
良く似ていた。

 まどか軍団は、全員が魔法の弓矢を構えると、それを
艦隊ではなく、自分らが造りだした魔法陣に向けた。

 弓から発射されたピンク色の魔法の矢が、
巨大魔法陣に着弾すると、魔法陣もピンク色に
輝きだした。

 そして約3秒後、巨大魔法陣からピンク色の
レーザー光線のような、光のシャワーが艦隊に
向かって発射された。

 その光景はレーザー・マシンガンのようだった。

 レーザーに似た魔法弾が、次元艦に着弾すると
、その次元艦は、爆発するでも、溶かされるでも
なく、瞬時に消滅した。

 この次元艦は、なのはや、はやての『地球』の
尺度で言えば300〜400メートル級の
巨艦である。

 その艦体が、あっけなく消滅していく様は
悲壮感があまり無い代わりに、言いようの無い
不気味さを感じさせた。

「な、なんや、あの攻撃は?!」

 映像を見ていたはやては、恐怖感の混じった声をあげる。

「むう、あれは炎熱系の攻撃魔法では無いようだ。

 かと言って、アルカンシェル(空間歪曲魔導砲)
のような空間歪曲攻撃でもない。

 いったい、何なのだ、あの攻撃は?!」

 古代ベルカ時代から、戦い続けている歴戦の騎士で
あるシグナムにも、その攻撃の正体は全く分からない
ようだ。

 その時、奇妙な行動を始めたのは、2代目リインこと、
リインフォース・ツヴァイであった。

 リインは空中に浮かび上がると、自分のストレージ・
デバイスである魔導書『蒼天の書』を自分から少し
離れた空中に浮かべた。すると、はやてが手にしていた
『夜天の書』も同じく空中に浮かび上がる。

 そして、リインと『蒼天の書』と『夜天の書』は、
共鳴し合うかのように、光りだした。

「リイン?!

 どないした?!

 何しとるん?!」

 はやてが、質問を投げかけるが、当のリインは
はやての問いにも答えず、目をつぶり、作業に
集中しているようだ。

 彼女は『蒼天の書』を通して、『夜天の書』に
アクセスし、そこに保管されている膨大なデータから
得体の知れない敵の攻撃を分析しようとしていた。

 しばらくすると、リインと、2冊の魔導書の光が消え、
『夜天の書』は、はやての手の中に戻った。