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ルーブランジュ
ルーブランジュ
novelistID. 32941
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俺inミリシャ!

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いきなりだが自己紹介しよう!俺は篠草桐戸とゆう普通の高校生だった。と言ってもまぁ単純な話俺は今死んでいる。
トラックに轢かれてしまったんだ。笑える話、財布からこぼれた500円玉を追っかけて行ったらトラックに轢かれちまったんだ。自分に置き換えてみな、ずいぶんと切ないと思わないか?そこで君たちに質問したい。
もしも死んであの世に行ったとしよう。そこできれいな美人さんに、いきなり「不運でしたね、哀れです。あなたはこれから神様になっていただきます。拒否権はありません。不運だった自分を恨むことでしょう。」なんて言われたらどうする?
しかも周りはアニメに出てくるようなメルヘンチックな世界だぜ?
笑っちまうよな。
「さっきから何をぶつぶつ話しているのですか?」
隣から聞こえたのはこの世界で最初にあった美人さん。
今俺は本当に現実とは別世界に来ている。
美人さんが呟いた。
「篠草桐戸。17歳。一般な家庭で生まれ、平凡な生活をしていたらあっけない死に様でミリシャに召喚される。」
この世界はミリシャと呼ばれているらしい。
さっきから、とゆうより自分的には1日くらい経っているんじゃないかと思ったが、ずっと夜なのだ。
というより、月がないので夜と呼ぶにもふさわしくないと思う。
「ここに来てからまだ詳しいことはあまり聞かされていませんね。これからお話しすることは、あなたのこれからに関係します。」
「それから私のことはミネヴァとお呼びください。」
なんだ?外人か?見た目は日本人に見えるが。
なにが起きているのかさっぱりわからないので、とりあえず話だけでも聞いとこう。
「あなたが死ぬ直前、13代目神が亡くなられました。」
俺は死んでここにいるんだぞ!ここにいてもまた死ぬってか?冗談じゃないぜ。
「あのさ、一つ聞いていいかな?」
「説明が先です。口を閉じていなさい。」
どうやら発言権すらないらしい。なんとも不条理な…。
「本来ミリシャの神とは、人が死んであの世に送られる時、最も神にふさわしいと思われる人間をここに召喚します。」
「それが…、俺ってこと?」
「ご名答です。」
聞くまでもなかったが当然だ。ここにきて最初にかけられた言葉は神様になっていただきますだぞ!
「それで、なんで俺が?」
もっともな質問だ。俺がふさわしい?さっき俺の目の前で平凡だのあっけないだの呟いていたじゃないかあんた!そんなちんけな俺を選んじまったあんたは間違いなくおかしいよ!
「わかりません。」
どうやら日本語が通じていないようだ。最近はゆとり教育のせいか、日本語の伝わり方がおかしいようだ。
「あんたが俺に決めたんじゃないんですか?」
「私が決めたわけではありません。決めたのは神です。」
おいおい。本当にこの美人さんは頭の回転が鈍いほうなのか?神になってくれって頼んでなぜ神が決めるんだ?
「神は俺なんじゃないんですか?」
「神はあなたです。ですがあなたを決めた神は13代神です。」
そうゆうことか。つまりその13代神さんとやらが遺言みたいに俺をご使命と。
でもなんで俺なんだ?縁もゆかりもないだろう。
「その、13代神って誰ですか?」
「それはお教えすることができません。」
勝手だな。いきなり連れてこられて俺を召喚したとゆう人物を教えてもらえないなんて。
納得できるわけないだろう!
でも一つ聞いてみたいことがある。
こう呟いた。
「神様って俺にもできるものなんでしょうか?」
美人さんは答えた。
「それを決めたのは13代方であって私ではありませんが、13代方の選んだあなたなら、私はできると信じています。」
説明も何も聞いていないのに、いきなりやる気になった。
まぁバカな話、俺は今までの生活が退屈で退屈でしょうがなかった。
中学生の時、アニメを見ていて思った。普通の学園生活をしていながら、いきなり武器を持たされてクリスタルの輝きを守るために戦わされる。
そんな面白いことが起きてほしいと、心の中で思っていた。
だがどうだろう。こんな面白いことってあるか?
こんなことめったにないじゃないか。今までの自分をもっと面白く、変えることができるかもしれない。
「今この時から、あなたはミリシャの神となりました。」
どうやら俺は、今から神様になったらしい。
作品名:俺inミリシャ! 作家名:ルーブランジュ