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実話な私。

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何気ない、いつもの朝。
 ダンナを送り出した後、朝食の片付けや洗濯など一通り片づけた私は、昨日、ビデオ店(仮)でレンタルしてきていたDVDを鑑賞しようとしていた。
 レンタルした作品は二作品。どちらも最新作の「十三日の金曜日」と「エルム街の悪夢」。……レンタルしようとした時、ダンナがこのDVDをチラ見した瞬間、動きが止まったのはきっと気のせい。
 とにかく、ルンルン気分でデッキにディスクをセットする。まず初めはジェイソン。
 …キ、キ、キ、キ、マ、マ、マ、マ、…。独特な効果音で映画が始まる。―――余談ですが、この音は「Kill Mom」とジェイソンが囁いているそうです。
 テンションが一気に上がる……、かと思いきや、開始数分、〝ナニかが〟違う。…もう一回巻き戻してみる。……やっぱり、何か変。まず、映像が古すぎる。そして出演している人の髪型と服装が古すぎる。明らかに九十年代。……。気のせいかもしれない、と思いこもうとしたが。
 …数分後、停止。ディスクを取り出し確認。
 制作、せんきゅうひゃく……。―――せっ!? ちょっ、何っ!? コレ、最新作で2010年にリリースされたはずなんですけど。パッケージにも最新作って書いてあったのに!
 すぐさま店に電話。……出ない。時計を見ると、まだ朝の九時。開店すらしてない…。
 しょうがないからもう一本の方のフレディをみようかと思ったが、既に気分はジェイソン。もう、本当にしょうがないから、そのままジェイソンをみることに。しかもなんの悪戯か、この映画、1980年に公開された第一作目のようで……。犯人……ジェイソンじゃないしっ!! 原点を知れ、ということだったのか、これをみずしてジェイソンを語るな! ということだったのか……。思い知らされた……。唯一の喜びは、若かりし頃のケヴィン・ベーコンをみれたこと。勿論、すぐに殺されましたが。
 ジェイソン、ではなく、ジェイソンのママの殺人映画をみ終わり、時間はちょうどいい頃合い。再び、携帯を熱く握り締め、いざ店へ発信。
「―――はい、ビデオ店、〇〇店です」
「あの~昨日、そちらで映画をレンタルした者なんですが……レンタルしたDVDとは違うものが入っていたんですけど……」
「大変申し訳ありません! レンタルされたタイトルと間違って入っていたタイトルは何でしょうか?」
「じ…十三日の金曜日の最新作と、十三日の金曜日……」
「……」
「……」
 ちょっと。何、この沈黙。
「あ……そのシリーズって色々出ていますよね? 恐らく店員が戻す時に間違ってしまった可能性がありますね…。大変申し訳ありません。ご来店していただければ、無料で取りかえさせていただきます」
 ……とりあえず話をつけ、電話は終了。過去、こんなにもジェイソンに囚われたことがあっただろうか……。

 夜、最新作を交換してきた私はボルテージを上げ、いざ再生。
 ジェイソンをみるため―――ではない。今回、〝最新作〟にこだわっていたのは、これに主演しているジャレッド・パダレッキをみるため…でした。ごめん、ジェイソン…。
 ジャレッド……どうしてもスパナチュのサムにしかみえない(この話わかる方、語り合いたいです)。いつディーンが出てきて一緒にジェイソンを退治し始めるのか、本気で期待してしまった。

 後日、Newフレディをみましたが、主人公かと思っていた女性が速攻死にました。…この後、どうなるかと思った。
作品名:実話な私。 作家名:愁水