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小田原 拓哉
小田原 拓哉
novelistID. 32544
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老い楽(らく)の恋

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西村徹は妻、由香から聞いた間違い電話に心当たりがあった。
彼には平野香織の他にもう一人の愛人がいた。



近藤正義 45歳 某市役所勤務課長
     外面がよく世間体を気にするタイプ
     母親に甘えるマザコン 
   妻、佳代子 40歳 子供なし
     徹の会社の同僚で愛人
     姑との確執に悩む

佳代子とは結婚する前から徹と愛人関係にあった。

彼女が30歳を過ぎた頃、母親が心配して見合い話を
もって来たが佳代子はあまりその気はなかったが徹との
関係にも疲れていたこともあって承諾した。

見合いすると相手(主人の正義)が是非とも佳奈子と結婚
したいと申し込まれ双方の両親も賛成したため彼女の
気持ちとは裏腹に交際期間もほとんど無く婚約し結婚に
至ってしまった。


結婚して2年ほどは徹との関係は切れたが同じ職場の同僚と
いうこともあってある日、飲み会の後その関係が戻ってしまい
W不倫進行中である。


初めは佳代子の悩みを聞いてあげたりアドバイスを
するだけの関係であった。

佳代子夫婦が結婚して2年も経つのに子供が授からないのは
妻のせいだと姑に決め付けられ毎日のように嫌味を言われ
料理から掃除洗濯のことまで文句を言われるようになり精神的に
疲れ果てて夫に窮状を話して別居して欲しいと懇願してもガンと
して受け入れてくれなかった。

夫と暮してみて判ったことだが母親にべったりで何でもいうことを
聞くマザコン息子だった。
驚いたことに今も母親と一緒にお風呂に入っているのである。
しかもいつも二人だけで父親とは入ったことがないという異常ぶりだ。

佳代子が「気持ち悪いから止めて下さい」と言っても

夫は「昔からの習慣だから何故いけないのか理解出来ない」と
聞き入れない。

それに夫のセックスは淡白で自分が満足すればいいのでただ
事務的に挿入して生殖のための味気ないセックスなのだ。
新婚らしい甘い生活を想像してた佳奈子は精神的にも肉体的にも
疲れ果てていた。
離婚話をもちかけても夫は世間体が悪いとか役所の立場が
あるから離婚なんて出来ないと全く応じようとしない。

作品名:老い楽(らく)の恋 作家名:小田原 拓哉