教授と猫
なぜ自分の勤める大学に通う女子生徒と暮らしているのか。
大方の人は恋愛関係にあるのではと考えるかもしれないが、そうでもない。
彼女は家賃や食費を浮かせたかった。僕は、家事ができて、毎朝僕が確実に目覚めるまで根気よく起こしてくれる人が必要だった。
そういう訳で今に至る、と言っても誰も納得してくれないだろうから、仲の良い同僚1人にしか言っていない。
『襲わない、怒鳴らない』が僕に課せられたルール。
『(家事と僕を起こすのを)怠らない』が彼女に課したルール。
今のところうまいこといっているのでルールの改訂は不要のようである。