小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
飛鳥川 葵
飛鳥川 葵
novelistID. 31338
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

クロス エピローグ ~IT IS DEAD~

INDEX|1ページ/1ページ|

 
一か月後、軍裁判所はクロスに死刑を言い渡した。銃殺刑である。一方アレックスの元には死刑の立会許可状が来た。死刑は一部公開方式である。
 当日、軍の広場には目隠しをされ、磔にされたクロスがいた。立会には遺族ヘンダーソン中尉、オブライエン少尉、グラント将軍の他に、アレックスとロンとデービス刑事にロゴスがいた。
「何か言い残すコトは?」
「ない」
「そうか。では始める。整列!」
 五人の射手がクロスの前に整列した。
「構え。射(て)っ!」
 十数発の銃声が響いた。
「撃ち方止め! 死亡を確認せよ」
 白衣を着た小柄な男が脈を採る。既にこと切れていた。
「死亡確認」
「以上、公開処刑終了。解散」
 皆散り散りに去っていった。ロゴスは不満顔だった。ロンとデービス刑事は憑き物が落ちたかのように晴れやかな顔をしていた。
 グラント将軍が近づいてきて、アレックスに白い封筒を手渡してきた。
「少ないが、これは私からの礼だ。受け取ってくれ」
「よろしいのですか、将軍」
「あぁ、構わん。取っておいてくれ」
「ありがとうございます」
 アレックスも広場を後にした。
 帰宅して封筒を開けてみると、百万バックス入っていた。これだけあれば痛飲できると思ったが、ビリーに窘められた。諦めたアレックスはロンの部屋に向かった。
「オレの金でディータの酒全部呑んでいいって言ったよな。行くぞ!」
 ロンは引きずられるようにして連れ出された。





                    完