厨二病とは言わせない!!②
「デカい・・・」
「流石、最新技術の集大成人の量もハンパじゃないね」
「だな」
校門のあたりから受付らしき声が聞こえる。が、姿が見えない。人(生徒とその親)が多すぎるんだ。
少したって受付をやっと済ませ、校内に入った。が、
「広い・・・」
またも絶句。二人して苦笑した。
案内人の先生についていきながら、「これは、入学したては迷いそうだな」とか、考えていたらやっと体育館についたらい。
体育館に入ると、「お~い。高瀬~、巧人~、こっちこっち」と手招きする人がみえた。
彼は「丸星 飛翔」HN(ハンドルネーム)は、「ロリまる☆」こいつも中学からの友達だ。
飛翔が手招きしてるし、他の人もバラバラに座っているみたいだ。巧人の方を見ると、巧人はうなずいた。「すみませ~ん」とパイプ椅子の脇をとおって、飛翔の横に座った。
入学式は途中まで眠っていたのでわからないが、大体普通だった。変わっているとすれば、校歌が‘まだ’ないことぐらいだった。
「ファア・・・以外に普通だな」
「うん、おれももっと最新技術を使って入学式を盛大にやるのかと思った」
「まだ、学生自体がいないから仕方ないんじゃないかな?」
巧人の言葉に「まぁね~」と返事をしていると、突然照明が落ちた。
「キャア!」などの悲鳴がちらほら聞こえているとステージに明かりがつき、二人分の人影が見えた。
「みなさんこんにちは。本日はご入学おめでとうございます。」
どうやら先生のようだ
「これから、本校の目玉であり、最新技術の集大成、ⅱBS(ツービーエス)について説明いたします。」
「ⅱBS?」
会場がざわめきだす。
「ⅱBSとは、imaginary imitation battle systemの略で・・・」
と、先生の一人が一握りほどの大きさで八角形の物体をかかげ、
「ⅱBS、起動(アウェイクン)!!」
言い終わると同時にそれが光り、その光が細長く伸び何かを形取ったかと思うと、光は消えていた。しかしその先生の手にはあの物体ではなく剣(サーベル的な?)を持っていた。
「・・・」
会場は静まり返った。みんな何が起きたかわからないという顔をしている。というかそんな顔しかしてない。そんな中、
「マジックか何かですか?」
と飛翔が言った途端「マジックかぁ~。なんだぁ~」という声が聞こえた。俺も、流石にこれは今の文明には無理だろう。と思った矢先、
「いいえ最新技術の集大成ⅱBSです。これは皆さん誰にもできることです・・・そうだ、さっきの君」
と飛翔がステージに手招きされ、
「はいこれ」とあれを渡された
「ブツブツ」
何か言っているが何を言っているかまでは聞こえない。すると、ステージにいる飛翔が、
「ⅱBS、アウェイクン!?」
すると、先生の時のように光りだし今度はツボが出てきた。
「つぼ!?」
俺は驚きを隠せなかった。が、もっと驚いていたのは飛翔だった。
「ウワァァ!!」
とツボから手を放してしまった。
しかし、ツボは割れることなく鈍い音をステージに響かせ、少したって見慣れてきたあの六角形のチップに戻った。
それからはⅱBS体験会みたいな雰囲気になった。
そして、俺達の番になった。巧人は「やっとキター\(^O^)/最新技術ゥ~♪」とか言っていたから先を譲ってやると、「すごかったぞ!」と帰ったきた。
「とうとう俺の番か」
期待と不安を胸に、ステージに上がった。
「これを持ってツボを見ながら、『ⅱBS、起動』って言ってください。」
「(つぼをみながら?まぁいいや)ⅱBS、起動!」
言い終わっただろうか。チップは急に爆発(暴発?)した。
もちろん会場はまた悲鳴に満ちた。
それを見た校長は
「皆さん落ち着いてください。 今のはシステム上、彼に不都合があったからです。」
俺のせいかよ・・・(^_^;)
困った顔をしていると、
「君、大丈夫かい?」
「あっ、はい・・・」
「そうか・・・突然ですまないが後から校長室に来てくれないか」
「あっ、はい・・・」
そうすると、校長は式を簡単に締めた。
作品名:厨二病とは言わせない!!② 作家名:零音 16