探し物
初めまして、こんにちは。
僕は旅人です。
一緒に旅に出ませんか?
「ねぇ、僕はみんなみんな愛してるんです。
でも、君のことは特別愛してるんです。
君にも愛してもらいたいと思っているのです。」
「愛ってなぁに?」
一緒に旅に出た旅人たちは愛を探した。
物があふれ、お金があふれ、多くの人が欲にまみれた世界があった。
旅人は涙を流しながら世界を見た。
動物に溢れた社会があった。
あふれた動物は住む場所がないと移動を始めた。
旅人は悲しそうに目を伏せた。
人と動物が共存する社会があった。
森があってきれいな川がある。
人は、みな笑顔で、動物は住む場所を追われない。
「あぁ、これが愛です。
奪い合わず、与え合うことが私の愛です。」
「分からないんよ?
でもね、すごくうれしいんよ。幸せなんよ。
愛って、幸せなの?」
少し困った顔で微笑みました。
「それも、一つの形ですよ。
私の愛も一つの形です。
あなたの愛の形を探しに行きましょう。」
旅人たちは旅を続けた。
目の前に広がるのは海
遠く遠くに小さな島が見える。
「いってみたいんよ。」
2人は小さな船をこいで行く。
嵐が来た。
船は沈み二人は海を漂った。
子供は一人島に流れ着いた。
周りには見慣れないものがあふれていた。
「起きたのかい。身体を起こしなさい。」
小さな子供に囲まれたお母さんが入ってきた。
「旅人さんはどこ?
寂しいんよ。」
「あなたは一人でこの島の浜にいたのよ。」
「あ・・・」
子供は言葉を失いました