ことばの雨が降ってくる
*こだわりを捨てることも時には必要かな*
作品の中に、書きたいシーンやキャラクターに言わせたいかっこいい台詞ってありますよね。
ところがえてして、それにこだわりすぎると、話の流れが書きたいシーンからほど遠くなってしまったり、いつまでたってもキャラクターがその台詞を言える状況にならないことがしばしば起こります。
以前はわりとムキになって、話の筋を変えてでもそのシーンを出したり、台詞を言わせたりしました。
でも、そういうのってあんまりうまくいかないことが多かったような気がします。こだわりすぎて、かえって作品を壊してしまったような……。
ときにはまったく違った作品ができあがってしまったりも。まあ、それはそれでいいかな〜と(笑)
思い切ってこだわりを捨てて、書き進められるまま書いてみたら、その方がしっくりしたり。台詞も無理に言わせるのではなく、その状況からキャラクターの言いたいことが感じ取れるようにしていく方が自然だったり。
何度かそういう失敗をして、自分の設定した作品の主題から外れなければ、細かいこだわりは(時には)捨てた方がいいんだなって思いました。
ちょっと抽象的なものいいですけど、ある程度書いていらした方にはわかっていただけるかな?
もちろん、書きたいシーンや言わせたい台詞を自由自在に書けるようになれれば一番いいんですけどね。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ