ことばの雨が降ってくる
*人生は山あり谷あり、ハヤシもあるでヨ!*
ふざけたタイトルですみませんm(_ _)m
大昔のギャグをかましてみたかっただけです。
(前の項で「カレー」が出てきたので)
唐突ですが、長編のストーリーについて言わせていただけば、ヤマありタニあり……の起伏に富んだお話が喜ばれますね。
でも、はらはらどきどきばかりに終始していても、読者は疲れてしまいます。
時にはほっとできるようなシーンも入れるのが理想的です。
で、長編を書くときにはやはり、きちんとした設定をしておかないといけないですね。
時代とか、場所とか……。
もちろん、設定については短編にも言えることですが、特に長編では長丁場ですから、ぶれないようにしないといけません。
長編をろくに書きもしないワタクシが言うのもおこがましいですが(^^;)
ですが、何度かリレー小説を書いたときに、それを強く思いました。
一本筋を通さないと、それでなくとも書き手が好き勝手に書いていくものですから、統一した設定がないともう収拾がつかなくなってしまうのです。
もちろん、リレー小説はお遊びですけど、あなどるなかれ。これが大変でした。
最初は何人かで一通り書いて終わってしまいましたが、回を重ねるうちに、より長くなっていきました。
都合4作ほどになりましたか。
最初に書いた人のキャラのイメージを損なわないよう、次の展開をどうしたらうまくつなげられるか手探り状態でしたが、結構面白く続きました。
ともすれば、破綻しかねないリレーストーリー。
全体をまとめる役をワタクシがやる羽目になりました(^^;)
ストーリー全体の流れをつかみ、うまく収束に向かうように軌道修正しなくてはなりません。
なにしろ自分が一人で書くのと違って、その回を書く人が勝手に設定して書くのですから、どんなことが飛び出すかわかりません。
たとえば「ここで船がでるのだな」と思い、船が出てからのことを想像してストーリーを考えていたら、次の人が「急に嵐になって出港できませんでした」なんて書くものですから、それをまた見越しての展開を考えるのは難しかったです。
でも、それはそれなりに勉強になりました。
しかし、最後のリレーではそれができませんでした。
その話には結局ワタクシはほとんど参加できず、最後は書きはじめた人が、どうにも収拾のつかなくなってしまった物語を苦心惨憺しておしまいにしました。
たとえ、お遊びのリレーストーリーとはいえ、ちゃんとした設定のないものはまとまりがなくなるのだといういい例になりました。
“綿津見国奇譚”を書いたとき、キャラクターデザインや服装のデザインはもちろん、その国の地図を書き、建物や乗り物などもデザインしました。
これがすごく楽しかったです。
一冊のバインダーに綴じて残してありますが、3部作になる予定なのに、完成はいったいいつになりますやら(^^;)
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ