ことばの雨が降ってくる
*模倣から始める*
これはよく言われていることですが、書き方がわからないときや行き詰まったとき、好きな作家の文章を書き写してみるのも手です。
盗作をしろというのではありません。
勉強して、技術を盗むためです。
なんていいながら、ワタクシはまだ試したことはないのです。
生意気なようですが、どうしてもまねをしたいというほど好きな文章がないからです。
もちろん、好きな作家さんの文章を読んで参考にしたりはしますが。
児童文学者のある方は、編集者だったとき、担当していた有名作家の文章を書き移して勉強し、のちに有名な作家になりました。
漫画でも、藤子不二雄さんがアマチュアの頃、手塚治虫さんの作品を描き写して勉強したというのは『まんが道』で有名な話です。
古典芸能でも、落語にしろ歌舞伎にしろ、まず師匠の物まねから始まります。
ですが、どんなにまねをしてもどうしても違う部分が出てくる。それが個性だというのです。
模倣から始めて、自分の発見につながれば、こんなにいいことはありませんよね。
ですから、書きはじめたばかりか、これから書きたいという方には、勉強法としてお勧めします。
作品名:ことばの雨が降ってくる 作家名:せき あゆみ