二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

ルック・湊(ルク主)

INDEX|164ページ/174ページ|

次のページ前のページ
 

世話



「・・・ほら、もう起きなよ。」
「ムー・・・まだ眠−い。」
「んー・・・もう朝・・・?」

湊が目をこしこしと擦りながらもぞもぞと布団の中で動いている。
そして詩遠は相変わらずうつ伏せのまま、ボソリとつぶやいて・・・・・・・・・って!

「っていうかね!!なんで君達が同じ部屋で眠る訳!?ていうか布団まで一緒な訳!!??」
「ふぁ・・・?」
「んー?ルック朝からうるさい・・・。」

湊がまだ半分寝ぼけたまま、心地よさを求めて詩遠にくっつく。詩遠はいちおううつ伏せから体を起こしはしたが横を向き、腕で体を支えている状態で、そこに湊がくっついてきたのでもう片方の手で湊の背中を優しく撫でた。

「うるさくもなるんだよ!!なんだ、その仲睦まじさは!?」
「・・・んーお布団気持ちいい・・・。」
「ふふ、可愛いよね、湊。何怒ってんのー?だって仕方ないだろ、部屋が空いてないんだし、布団が余分にないんだから。お前の部屋に布団持ち込もうとしたら来るなっつったじゃん。」
「それはっ」
「あーうんうん、まぁ色々忙しいし秘密抱えてるとこに部屋まで入ってこられても、だよねー。それに湊が一緒だと、ルッきゅん、きっと堪えられそうにないだろうし、ね?」
「ぐっ・・・」

ニッコリさわやかな笑顔で詩遠に言われ、ルックは声を詰まらせる。

「ふふ、ムッツリルッきゅん健在でなにより、だよ?」
「・・・コロス・・・」
「いやん、朝から怖い!湊ーそろそろ起きなね?ルックが怒ってるよー?」
「・・・んー・・・。・・・ルック・・・?わーい、朝からルックだ!」

不遜な空気を漂わせたルックに、相変わらずニッコリとしたまま詩遠は湊を起こす。ぼんやりと湊は目を開け、ルックを見つけて破顔した。
そしてガバッと起き上がりルックに抱きついた。ルックは慌てたように引きはがす。

「ちょ・・・離して・・・。」
「えー何でだよ。ルックせっかく再会できたのに昨日からつれなくない?何年ぶりだと思ってるのさー?僕としてはもっとこう、なんていうかな、熱い抱擁とかめくるめく夜とか・・・」
「黙ってくれないかなもう!ほら、起きて!朝ごはん食べてくれないと片付かないんだよね!僕は今日も忙しいんだから手間、かけさせないで!」

そして赤くなった顔をそらして、ルックは部屋から出て行った。

「ふふ、禁欲ルック。」
「チューすらしてないっ!!」
「まあまあ、湊。とりあえずこれ以上だらだらしてたら、懐かしの切り裂きでも食らいそうだし、行こうか?」
「はーい!」

あまり広くない家ではあるが、ルック、セラ、アルベルトにユーバーはそれぞれ自分の部屋があるようで、よって余っている部屋はもう狭い納戸しかなかった。別に眠るだけだし、と2人は頓着せずにそこに眠る事にした訳である。布団も余分がないので仲良く一緒に眠っていると、朝、お怒り気味のルックに起こされたと言う訳であった。

ご飯を食べ終え、湊が食器を運んでくると、料理を作ったであろうルックが洗い物もしていた。

「あれ?ルックが家事全般もしかしてやってるの?まぁあの赤い髪の人ってやらなさそうだし、ユーバーの家事姿ってむしろ怖いけどねー?でもセラならやりそうなイメージだけどなー?」
「・・・いや・・・セラにはやらせない。」
「え、何で?ハッ、まさか大事に大事にしてるから!?酷い!僕というものがありながら!」
「・・・相変わらずバカだね、君は・・・。ていうか・・・うん・・・大事、というか・・・僕も無駄な作業はしたくないんだ。」
「??とりあえずここに慣れたら僕も料理とかするからさー、時間ある時に使い方とか教えてね?人の台所は勝手が違うから教えてもらわないと何も出来ない。」
「・・・本気で居候する気なの?」
「そうだよー?忘れてなんて、絶対あげないんだからね!バカルック!」

湊はそう言うとニッコリ笑って、自らルックの頬にキスをした。

「っちょっ!」

ルックが赤くなって湊の方を向くと、今度は軽くチュ、と口にキスをされた。

「えへー、だって再会してからキスすらしてなかったんだよ!あ、台所の使い方以外にね、ルックのお部屋の使い方も教えてね!・・・丁寧に。」

そう妖しく笑ってから湊は台所を出て行った。ルックは口をパクパクさせている。

「なんだ?繁殖か?別に構わんが今俺達がやっている事に支障をきたさん程度に抑えろよ?」
「っなっ!」

ルックがガタン!と音を立てて振り向くと、そこにはいつの間にか御一行が立っていた。

「ユーバー!なんて事を言うのです。我を忘れるほど湊様を愛されるのはルック様の勝手でしょう?ルック様ならそれでもご自分のおやりになる事をおろそかにする訳がないではありませんか。」
「ふん、どうだか、な。」
「やめないか、2人とも。ルック様、もうおよろしいのでしたら、そろそろ時間がありませんので・・・」

ルックは今すぐ消えたくなった。今こそ五行の紋章集まらないかな、とも思った。


夜ぞろぞろと御一行が帰ってくると、湊と詩遠がまたルックの目からは、いちゃいちゃとしか見えない様子でくっつき合いながら、カードゲームをしているようであった。

「お帰りールック!おなか空いたぁ!なんか作ろうかって思ったけど、ここの台所やっぱよく分かんないー。」
「お帰り、ルッきゅん、お疲れー。とりあえず釣った魚あるよー。」
「はいはい、分かったからちょっとその辺片してくれない?ほら、ユーバーもまた出かけようとしない!いい加減ご飯食べる習慣をつけろ。」
「・・・ちっ。」

そしてルックは仮面だけを取ると台所に向かい、鍋に火をかける。慣れた手際でさっさと野菜やら魚やらに包丁を入れ、お玉で鍋をかきまぜている時にハッと我に返った。

「って、ちょっと待て。なんか違う!なんかほんと知らない間に僕お母さん!?」
作品名:ルック・湊(ルク主) 作家名:かなみ