投稿テストという名の謎文
いきなりスラスラと名文を書ける人は、
それこそ天才というものだろう。
大抵は、駄文がズラズラとムダに羅列されるだけの、
どうにも手に負えない代物が出来上がる。
それが凡人の性だ。
それどころか、頭をひねってひねってひねってひねり倒して、
何とか産み出した文章であったとしても、
他の人の目にはやはり駄文羅列の粗大ゴミにしか見えないということさえ、
ままあること。
凡人の悲しき性だ。
しかし、そうやって必死に産み落とされた粗大ゴミの中には、
必ず何かしらの宝がある。
それは、万人にとっての宝じゃなくてもいい。
大人が見ればただのガラス玉でも、
子供にとっては何より大事な宝物だったりするものだ。
そういうものだろう。
何よりも、その文章を作る過程にこそ大きな意味がある。
これは別に文章に限ったことではない。
どんなものであれ、努力・苦労・困難・真剣味、
そういった、人の心が入って作り上げられた作品には、
絶対に大きな価値がある。
たとえ多くの人にとってはゴミにしか見えない完成品であっても、
その過程に嘘が混じってさえいなければ、
出来上がった作品は作者にとって、
そしてきっと、どこかにいる誰かにとっても、
宝物となり得るのだ。
天才があっさりスラスラ書き上げた名文より、
凡人が苦心の末ズラズラ並べ立てた駄文の方が、
時として人の心を惹き付けるのではないか。
そう信じたい。
さ、粗大ゴミを作りに行くか。
作品名:投稿テストという名の謎文 作家名:メドローア