詩まとめ
月はここに在らず
夜、森から見上げる星月夜
黒一面に小さな星が揺らいで
黒が濃紺に色を変える
それはまるで君のように
月はここに在らず
君は夢に非ず
星屑を掬い上げるよう手を伸ばし
そこに君がいるなら
どれだけ胸が高鳴るのだろう
それはまるで子供のように
月が銀色に瞬く瞬間を
僕は目にしなくて幸せだっただろう
このままこの森で
月を眺めて過ごせるから
月はここに在らず
僕は現実に非ず
君は僕を照らして僕も君を照らす
沢山の星たちは祝福してくれなくとも
そこに君がいるだけで
僕は幸せだっただろう
作成日:2010-07-28