詩まとめ
あることないこと
そこに"ある"だけでぼくは
案外しあわせだったのかもしれない
そこに"無い"だけで
僕はふあんになっている
きみの名前を呼ぶのがすきだ、と、言えたらどれだけ清々しいのだろう
きみの名前は、まるで無くしたものを呼び起こすようなものだった
ぼくは、その名前を口にするたび
声にするたび
きみへの恋しさにうちひしがれる
きみの名前は、まるで神に祈るようなささやきだった
僕は、そのなまえを歌うたび
叫ぶたび
きみへの愛しさに後ろめたくなる
そこに"在る"だけで
よかったんだよ
そこに"ない"だけで
安心していたんだ
きみの名前を呼ぶのがすきだ、と、告白できればどれだけ晴れ晴れするんだろう
きみはそこにいるよ
作成日:2011-02-17